ジュニパー社からスイッチ新製品=シスコや米Aristaとは異なる方針
ジュニパーネットワークスがデータセンターネットワーキング製品ポートフォリオに新製品を追加した。同社はネットワーク分野の課題に取り組むに当たり、シスコや米Arista Networksのような競合他社とは異なるアプローチを取っているようだ。
中型の「QFX5700」シリーズスイッチがフラッグシップ製品ファミリー「QFX」に新しく加わった。同製品はジュニパー社のネットワークOS「Junos OS Evolved」と米Broadcomのプログラム可能なチップセット「Trident 4」を組み合わせて作られており、25.6 Tbpsの双方向帯域幅を実現している。5RUサイズのシャーシスイッチとなっており、最大400Gイーサネットまでのポート速度に対応するラインカードをサポートする。
ジュニパー社でクラウド対応データセンター担当VPを務めるMike Bushong氏の説明によると、顧客は同製品によって現在の環境に合わせた接続速度を利用することができるという。また、400Gの導入や、同じ基本ハードウェアの下で次世代データセンターネットワークに進化させることも可能になるという。
「Apstra」と分岐の時代
同プラットフォームのソフトウェアコンポーネントには、ジュニパー社が昨年買収したインテントベースネットワーキング(IBN)ベンダー、Apstra社の資産を活用した。各種スイッチと「Apstra」プラットフォームを統合、サービスのデプロイや変更を自動で行う。
「運用分野では……(中略)……私たちがやっていることはシスコがやっていることとは違いますし、Aristaの取り組みとも非常に異なります」。Bushong氏はSDxCentralに語った。「この15年間、率直に言って、業界ではおおよそ同じものが作られてきたと言えます」と氏は指摘する。マーチャントシリコンとVPN技術の開発に焦点が当たっていたという。
しかし、各企業が別々の問題を解決しようと取り組んでいることに触れ、「これからの10年は、基本的にそれぞれが別々の道を進む分岐の時代になるでしょう」と補足した。
「当社としては、解決すべき問題は実際のところ信頼性にあると考えています」とBushong氏は言う。オンプレミスやクラウド、マルチクラウドで運用されるマルチドメインデータセンターでの信頼性の高い運用を目指しているとした。
400Gに移行する道のりについては、「私たちは当社固有の言語でブループリントを描くことはしません。そうしたブループリントは抽象化がされています」と氏は言う。Apstraはジュニパー社、シスコ、Arista Networks、デルなどを含め、マルチベンダー環境をサポートすることができるという意味だ。
400Gの導入規模
Apstra社の買収で、400G市場でのジュニパー社のリードは広がった。また、Bushong氏によれば、直近の四半期には同社のデータセンター事業は前年同期比で28%の成長を見せたという。昨年には400Gデータセンターの顧客が3倍に増え、ポート数も約5倍に増加した。
「当社では、400Gの実際の導入が始まっているのを目の当たりにしています。大規模な購入がなされ、ラボでの研究を超えて本番環境に移行するケースが見られるようになってきました」。Bushong氏は語っている。
https://www.sdxcentral.com/articles/news/junipers-new-switch-zigs-to-cisco-arista-zag/2021/09/
Nancy Chenyizhi Liu is an Editor at SDxCentral covering security, data center/networking, and cloud native technologies. She is a bilingual communications professional and journalist with a Bachelor of Engineering in Optical Information Science and Technology, and a Master of Science in Applied Communication. She has nearly 10 years of experience reporting, researching, organizing, and editing for print and online media companies. Nancy can be reached at nliu@sdxcentral.com.
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