米AT&T、IoTプラットフォームを5G対応=シスコとの提携継続

米AT&Tとシスコは先月26日、法人顧客によるIoTデバイス向けの5Gネットワーク利用が可能になったと発表した。今回のアップデートでは、IoTデバイス向けにこれまでよりもさらに低遅延、大容量、高速なインフラが提供される。
「5Gはあらゆる業界の企業に対し、デジタル化を加速しビジネスモデルを再構築する力をもたらします」。シスコのIoT担当VP兼GM、Masum Mir氏はステートメントで述べている。
両社は2020年後半、IoTに関する提携関係を10年続けるなかで新たな取り組みを始め、「Cisco IoT Control Center」をAT&T社の法人顧客が利用できるようにしたが、これまでその中に5Gは入っていなかった。同IoT管理プラットフォームは主に2016年にシスコが14億ドルを投じて米Jasperを買収したことによって登場した製品で、2020年には機械学習やサービス事業者-ベンダー間の緊密な統合など、いくつかの新機能が追加されている。
シスコが提供する「AT&T Control Center」は現在、製造業、公益事業、運輸、政府、小売、ヘルスケアといった分野でIoTデバイスの管理に使われている。AT&T社によると、同サービスをAT&T社のサブ6GHz帯の5Gネットワークに拡張することで、法人顧客はより速い速度、短い応答時間、リアルタイムに近い可視性を必要とする負荷の高いIoTアプリケーションを実行できるようになるという。
AT&T社、Massive IoT推進に向けて5Gをプロモーション
「私たちはシスコと協力し、企業様がIoTデバイスやアプリケーションをより速く、より安全に展開し、使用するデバイスからより多くの価値を得られるよう、引き続き支援して参ります」。AT&T社VPのWilliam Stovall氏はステートメントで述べている。「これはIoTの多接続性実現に向けた重要な第1歩です。いずれは企業様がIoTの可能性を最大限に実現する機会を生み出すことになるでしょう」
モバイルネットワーク事業者各社は一貫して5GをIoTの促進剤と位置付けてきた。IoT市場はかなり前から「次に来る」と言われ続けており、少なくとも15年前からじりじりとした歩みを進めている分野だ。5Gの登場により、通信事業者各社はついにIoTを表舞台に立たせる決意を固めた。
AT&T社のローバンド5Gネットワークは現在、米人口2億5100万人以上をカバーしており、ミッドバンド5Gネットワークは2022年末までに最大7500万人、2023年末までに2億人をカバーするという。
同社によると、5Gネットワークに接続したIoTデバイスが利用される主な機会は、自動車、緊急対応、エンターテインメント、製造業といった分野にあるという。
https://www.sdxcentral.com/articles/news/att-plants-5g-on-cisco-powered-iot-platform/2021/08/

Matt Kapko, senior editor at SDxCentral, covers 5G network operators, radio access network suppliers, telco software vendors, and the cloud. He has been writing about technology since before the dawn of the iPhone, and covering media well before it was social. Matt can be reached at mkapko@sdxcentral.com or @mattkapko.

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