Cisco社は3月31日、SD-WANでまた1つ勝利を収めた。日本のオペレータであるNTT東日本が、Cisco社のViptela SD-WANを使用して新しいマネージドサービスを開始する。

NTT東日本は、企業向けの仮想プライベートネットワーク（VPN）サービスポートフォリオのもと、新しいマネージドサービスを7月から提供する。これにはCisco SD-WANコントローラ、顧客構内設備（CPE）としてCisco ISR 1100シリーズルータ、仮想CPEとしてCisco CSR 1000v、Managed SD-WANサービス基盤としてCisco NFV Infrastructureが使用される。

日本の同オペレータは、Cisco社のSD-WANテクノロジーを利用して「ワークスタイル変革からセキュリティ対策、労働力不足などの企業課題を解決する」ための仮想化プラットフォームを構築する、と澁谷直樹代表取締役副社長はコメントで述べている。

クラウドアプリケーションの利用が急増し、最近ではCOVID-19のパンデミックでリモートワーカーが急増しているなか、SD-WANは企業・組織にとっていっそう魅力的なものとなっている。このテクノロジーを利用すれば、各アプリケーション、支社、モバイルワーカーが結ばれ、企業がより少ないITリソースでユーザーにアプリケーションを提供できるようになる。

NTT東日本との案件はCisco社にとって、最近のいくつかのSD-WANサービスプロバイダー獲得に駄目を押すものだった。今月初め、スウェーデンを拠点とするモバイルネットワークオペレータのTelia Carrier社は、Cisco Viptelaが同社の国際的なSD-WANサービスの基盤となると語った。2月には、ConvergeOne社がCisco社のViptelaサービスをSD-WANラインナップに追加し、TPx Communications社がCisco MerakiのSD-WANをマネージドサービスに追加している。

この巨大なネットワーキング企業は、FedRAMP（Federal Risk and Authorization Management Program、米国連邦政府によるリスクおよび認証管理プログラム）に基づくSD-WAN製品の認証も進めている。Cisco社がSD-WANテクノロジーを政府機関に導入するには、FedRAMPの承認が必要だ。

Cisco Scores SD-WAN Win With NTT East