米Cloudbrinkがブラジル、韓国、アフリカへ進出=戦略的提携でセキュアな接続ソリューションを拡大

AIを活用したHAaaS(Hybrid Access as a Service)を提供している米Cloudbrinkが、3月23日、グローバルな販売代理店契約を複数締結し、ブラジルにオフィスを新設したと発表した。急速に台頭する新興市場に対し、ハイブリッドワーカー向けのサービスを提供する態勢を整えている。
同社は戦略的販売パートナー契約とブラジルの新オフィスを通じてグローバル展開を進めるとしている。ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)の拡大を目指し、韓国のWITHX、南米のBAMM Technologies、アフリカのOneTicと独占パートナー契約を結んだ。
Cloudbrinkでチャネル戦略の責任者を務めるMark Craven(マーク・クレイヴン)氏は次のように述べている。「南米、アフリカ、アジア太平洋地域のチャネルパートナーは、ラストワンマイルで遅延や信頼性に関する問題が発生するという課題に頻繁に直面しています。Cloudbrinkがこれを解決いたします。当社の販売戦略はチャネルファーストです。というのも、当社の目指すところは、単なる対象地域の拡大ではなく、従来のソリューションでは十分なサービスが提供されてこなかった地域でリモートワークやハイブリッドワークを可能にすることであるためです。目的は新興市場にワールドクラスのパフォーマンスを提供することです。これにはチャネルを通じて取り組み、チャネルを迂回するということはありません」
既存インフラの容量に限界がある市場でも、こうした新たな提携がエッジのパフォーマンスとセキュリティを向上させることになりそうだ。Cloudbrinkが提供するSASEソリューションは、データセンターあたり300Gbpsの容量、ユーザーあたり1Gbpsのスループットを実現している。
従来型の物理的なPoP(接続拠点)の設置には、数か月から数年かかることもある。Cloudbrinkが提供するソフトウェア定義型の「Cloudbrink FAST Edges」であれば、ユーザーロケーションしだいで異なる通信事業者やパブリッククラウド事業者の既存インフラを活用し、迅速にPoPを展開することができる。エッジでの遅延を4~7msに抑えることが可能だ。
WITHXのCEO、KiHwan Lee(イ・キファン)氏は次のように述べている。「韓国におけるCloudbrinkの独占パートナーとなれたことを嬉しく思います。ハイブリッドワークが普通のことになっていく中で、高性能で信頼性の高い接続に対する需要は高まる一方です」
Cloudbrinkはアフリカと南米にも拡大する。パートナー企業と契約を結び、ブラジルに物理的なオフィスを開設した。OneTic Africaが同社と提携したことで、デジタル変革を追求し、世界で競争していくアフリカ企業が増えていく可能性もある。BAMM TechnologiesのCEO、Miguel Daud(ミゲル・ダウド)氏は次のように述べている。「CloudbrinkのZTNAには効果があります。パフォーマンスを見事に向上させられるということは、どこでも快適に作業ができるようになるだけでなく、どこからでもイノベーションを起こせるようになることを意味します」
Cloudbrinkはチャネルファースト戦略を取ることで導入時の煩わしい作業を減らし、新しい市場で顧客に対する価値提供を早めることを可能にしている。導入時に必要なサポートや知識については、WITHX、BAMM Technologies、OneTicといった現地代理店の協力で提供する。
Craven氏は以下のように強調している。「現地の代理店と連携することで、ただソフトウェアを発売しようというのではありません――私たちはローカルな体験をグローバルに拡大しようとしているのです」

StringerAIは、DecisionInsightsリサーチエンジン上に構築された、AIを活用した独自プラットフォームです。専用プラットフォームと独自のアルゴリズムが、企業の購買担当者が積極的に調査している内容を理解し、IT製品関連企業の発表内容や専門家の洞察を配信します。最新かつ信頼性と関連性の高い意思決定に役立つ様々な視点を、購買担当者に提供します。

StringerAIは、DecisionInsightsリサーチエンジン上に構築された、AIを活用した独自プラットフォームです。専用プラットフォームと独自のアルゴリズムが、企業の購買担当者が積極的に調査している内容を理解し、IT製品関連企業の発表内容や専門家の洞察を配信します。最新かつ信頼性と関連性の高い意思決定に役立つ様々な視点を、購買担当者に提供します。
JOIN NEWSME ニュースレター購読
月に1回、newsMEのトピックスをメールで配信しています!
登録解除も簡単です。ぜひお気軽にご購読ください
KCMEの革新的な技術情報を随時発信
5G・IoT・クラウド・セキュリティ・AIなどの注目領域のコンテンツをお届けします。
KCME注目の技術領域に関するテックブログを配信しています。
KCME注目の技術領域に関するテックブログを配信しています。
RELATED ARTICLE 関連記事
-
ネットワーク StringerAI2025.07.31
米Solo.ioが「Agent Gateway」を発表=AIエージェントの接続を強化
AIエージェントのエコシステムに向けて、業界初の完全…
-
5G StringerAI2025.07.28
米ベライゾン、「Verizon Frontline Network Slice」を一部地域で提供開始
米通信大手ベライゾンが3月24日、公共安全通信の強化…
-
ネットワーク StringerAI2025.04.25
Cloudbrinkがデータセンター当たり300 Gbps、ユーザー当たり1Gbpsを提供
Cloudbrink は、同社のソリューションがゲー…
-
ネットワーク StringerAI2025.04.18
ファーウェイ、北アフリカ向けにXingheインテリジェントネットワークを発表
ファーウェイは、Huawei Network Sum…
HOT TAG 注目タグ
RANKING 閲覧ランキング
-
IT Dan Meyer
どうなるHPEのジュニパー買収=Juniper Mistの分離・売却はあるのか
-
IT Dan Meyer
BroadcomがVMwareパートナープログラムの詳細を発表
-
セキュリティ Nancy Liu
フォーティネットのLacework買収がクラウドセキュリティを強化、CiscoやPalo Alto Networksと競合
-
ネットワーク Sean Michael Kerner
2024年における10のネットワーキング技術予測
-
セキュリティ Nancy Liu
SASE市場が急成長=第1四半期、首位はZscaler
-
セキュリティ Nancy Liu
Googleがパスキーを導入=パスワードや2段階認証からの移行を推奨
-
IT Dan Meyer
BroadcomによるVMware製品の価格/ライセンスの変更がどうなったか
-
スイッチング技術 Tobias Mann
コパッケージドオプティクスの実用化は何年も先=専門家談
-
IT Julia King
SAPが77億ドルで米クアルトリクスを売却、クラウド事業に集中
-
データセンター Dan Meyer
データセンターブームはいつまで続くか=AWS, Microsoft, Googleがけん引