新興住宅地として開発が進められている米国フロリダ州パームビーチ郡の ウェストレイクで、コムキャストが新たに光ファイバーケーブルを利用したインターネット回線の敷設を進めている。1,200戸を超える住宅や事業所の接続を強化するという。信頼性の高い超高速インターネット接続に加え、モバイル通信やストリーミングサービスなどの提供も目指しており、完工は2026年を予定しているという。

地区別に見ると、ザ・パインズやザ・テラスのエリア1と2ではすでに工事が大きく進み、850戸を超える住宅が次世代ネットワークに接続できるようになっている。ザ・ハンモックスやザ・テラス3についても、新たにエリア内の開発が始まれば工事を拡張していく計画だ。

同社のフロリダ地域担当シニアバイスプレジデント、Jeff Buzzelli（ジェフ・ブゼリ）氏は、高度な接続ソリューションの提供に力を注ぎ、ウェストレイクの発展を支援していくと強調している。今回のプロジェクトは「未来のインターネット」構築に向けた1歩であり、家庭向け接続と企業向け接続の両方を強化するものだと述べている。

通信速度としては、家庭向けで最大1Gbps、企業向けで最大100Gbpsの通信が可能になる。今回提供されるFTTHでは対称型の通信を利用でき、高速なアップロードが可能だ。

さらに、「Xfinity」というブランド名で展開している家庭向けサービスを提供する予定だという。高速インターネットや動画、モバイル、電話、ホームセキュリティなど、オンライン体験を最適化するサービスを包括的に取りそろえている。

地域の企業向けには、「Comcast Business」ブランドの接続サービス、ネットワーク構築、サイバーセキュリティなど、多様なニーズに対応したさまざまなソリューションが提供される。Comcast Businessは信頼できるイーサネットサービスプロバイダーという評判で知られている。

コムキャストはインターネットアクセスの提供を推進するため、2011年から「Internet Essentials」というプログラムを提供している。所得の限られた世帯向けに低価格のインターネットサービスとデジタルスキルのトレーニングを提供するものだ。この取り組みではフロリダ州の多くの住民が恩恵を受けた。また、同社は2010年以来、パームビーチ郡に現金および現物で1,000万ドル以上を寄付しており、地域社会への貢献を続けている。

Comcast constructs fiber Internet network in Westlake, Florida