垂直統合型のAIインフラのプロバイダーであるクルソーは、タルグラスと提携し、ワイオミング州南東部に1.8ギガワット(GW)のAIデータセンターキャンパスを開発する。このプロジェクトは最大10GWまで拡張可能で、さまざまなエネルギー源を統合することで、増大するAI計算ニーズに対応することを目的としている。

新しいキャンパスは、天然ガスと今後の再生可能エネルギー開発を含む信頼性の高い電力戦略を採用し、AIワークロードの高効率化を促進する。タルグラスのCO2貯留ハブの近くに位置することで、炭素回収イニシアティブを支援し、既存のエネルギー資産を活用する。

クルソーの共同創設者兼CEOのChase Lochmiller氏はこのプロジェクトについて、アメリカが世界でAI競争に打ち勝つために必要な大容量のエネルギー供給を提供するというクルソーのコミットメントを強調した。このイニシアティブは、建設や技術などのさまざまな分野で多くの雇用を創出することが期待されている。

クルソーのAIデータセンター展開の加速は、インフラ需要の増加に対応するものだ。同社のプロジェクトポートフォリオには、テキサス州アビレーンで建設中の1.2GWの施設や、その他のキャンパスが含まれている。

タルグラスのCEOであるMatt Sheehy氏は、ワイオミング州での確立されたプレゼンスとこの提携が、地域発展の継続的な機会を提供することを強調した。Mark Gordon知事は、このプロジェクトの可能性に対して熱意を示し、ワイオミング州の天然ガス生産者や州の経済の発展に関連性があると述べた。

米国上院議員のJohn Barrasso氏とCynthia Lummis氏は、プロジェクトが州内での高度な人材の育成とハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)のイノベーションを促進する可能性を認めた。彼らは、技術的進歩を促進するための協力的な取り組みに対するワイオミング州のコミットメントを再確認した。

このイニシアティブは、アメリカがAIにおいて競争力を維持し、次のイノベーションの波をサポートするために必要なインフラを提供することに焦点を当てている。

Crusoe and Tallgrass announce AI data center in Wyoming