EchoStarは、規制当局の承認を待って、約230億ドルで、3.45 GHzおよび600メガヘルツ(MHz)の周波数帯ライセンスをAT&Tに売却する見通しだ。この取引は合計50 MHzの全国的な周波数帯が含まれる。さらに、合意により既存のネットワークサービス契約が改定され、EchoStarとAT&Tの間にハイブリッドモバイルネットワークオペレーター (MNO) の関係が確立される。

この売却は、米国における消費者への周波数帯の迅速な提供を目指している。AT&Tは、売却完了前に周波数帯をリースするオプションを持ち、同社の加入者とBoost Mobileの加入者の双方に利益をもたらす。

EchoStarの共同創設者兼会長であるCharlie Ergen氏は、同社の進展に誇りを示し、「EchoStarとBoost Mobileは、FCCのネットワーク構築に関するすべてのマイルストーンを満たしています。しかし、AT&Tへの周波数帯の売却およびハイブリッドMNO契約は、FCCの周波数帯利用に関する懸念を解決するための重要なステップです」と述べた。新しいハイブリッドインフラにより、Boost MobileのユーザーはAT&Tの全国ネットワークを通じてサービスにアクセスでき、T-Mobileネットワークからの接続オプションも引き続き利用可能となる。

EchoStarのCEOであるHamid Akhavan氏は、取引の財務的メリットに言及し、「この取引は、当社のビジネスの堅実な財務基盤を確立し、EchoStarの長期的な成功をさらに促進し、ハイブリッドネットワークオペレーターとしての競争力を高めます」と述べた。売却益は特定の債務の清算や継続的な運営の支援に充てられるとしている。

取引は、規制当局の必要なすべての承認を取得した後に完了する。DISH TVやSling等、EchoStarの他の事業運営はこの売却の影響を受けない。

EchoStar to sell spectrum licenses to AT&T for $23 billion