通信機器大手エリクソンが6月12日、通信サービスプロバイダー（CSP）向けのクラウドネイティブなコアネットワークサービス「Ericsson On-Demand」の提供を開始した。プロビジョニングが迅速で、コアサービスをものの数分で展開することが可能だ。料金体系は従量課金制で、需要に合わせて柔軟にスケーリングすることができる。

基盤にはGoogle CloudのAIインフラとGoogle Kubernetes Engine（GKE）を活用し、コストを最適化するとともに、複雑化が進む運用管理を支援するプラットフォームとなっている。キャリアグレードの信頼性とパブリッククラウドリソースの柔軟性を統合し、イノベーションの迅速化とグローバル展開を可能にするソリューションだ。

主な特徴としては、料金体系が明快であること、セキュリティ機能が組み込まれていること、エリクソンのSRE（サイト信頼性エンジニアリング）チームが運用を代行するフルマネージドサービスであること、障害対応に自動化を活用していることなどがある。既存のネットワークを強化するに当たってサービスを中断する必要はなく、コンプライアンスと主権に関する要件に沿った形で導入を進めることができる。

エリクソンの新興セグメント担当バイスプレジデント、Eric Parsons（エリック・パーソンズ）氏によると、同サービスはCTOにとってのイネーブラーだという。今日のCTOは自社の機敏さやスケーラビリティを高め、戦略的に成長する機会を生み出さなくてはならないとした。Google CloudのMuninder Singh Sambi（ムニンダー ・シン・サンビ）氏は、今回の協業によって、CSPが5Gコアサービスを迅速に展開し、新たな収益源を模索できるようになると述べている。

Ericsson launches On-Demand core network services platform for CSPs