台湾を拠点とするワイヤレスブロードバンドソリューションプロバイダーのGemtek Technologyは、同社のGT-DUO31データオーバーケーブルサービスインターフェイス仕様(DOCSIS) 3.1ケーブルモデムがCableLabs認証を取得したと発表した。この認証はGemtekの北米市場への参入を示しており、現在主要ケーブル事業者への出荷が進行中だ。

GT-DUO31モデムは、最大4.5 Gbpsのダウンロード速度と1.6 Gbpsのアップロード速度を提供し、高解像度ストリーミングやスマートホーム接続などのアプリケーションに適している。ユーザーのネットワーク効率を向上させるために、デュアル2.5Gイーサネットポートを搭載している。

Gemtekの北米事業部ゼネラルマネージャーであるHenrick Marin氏は、「GT-DUO31のCableLabs認証の取得は、我々のブロードバンドソリューションの品質と信頼性を裏付けるものです。我々は北米の大手通信事業者のサプライチェーンに参加できることを嬉しく思っており、今後のDOCSIS 4.0の展開に向けて道を切り開くことを楽しみにしています」と述べた。

GemtekとDOCSISシステムオンチッププロバイダーのMaxLinearのパートナーシップが、これらの進展に重要な役割を果たしていると述べた。同氏は、同社の戦略には通信事業者がDOCSIS 4.0への移行をサポートし、最新のブロードバンドソリューションを提供することが含まれていると指摘した。

今後展開予定のDOCSIS 4.0ケーブルモデムは、ダウンロード速度が最大10 Gbps、アップロード速度が最大4 Gbpsをサポートし、データおよび音声サービスの統合を可能にする先進技術に基づいて構築されている。Gemtekは、このモデムのCableLabs認証を2025年後半に完了する計画だ。

初回のGT-DUO31の出荷に加え、Gemtekは北米のDOCSIS市場での存在感を高め、ヨーロッパやアジア太平洋地域への製品ラインの拡張を目指し、新たなパートナーシップを築き、市場シェアの拡大する意向だ。

Gemtek Technology secures CableLabs certification for DOCSIS 3.1 modem.