ネットワーク
文:StringerAI

仏オランジュ、富士通の光伝送装置「1FINITY T900」の評価検証を実施

仏オランジュ、富士通の光伝送装置「1FINITY T900」の評価検証を実施

富士通が4日、フランスの通信大手オランジュ(Orange S.A.)と共同で進めていた光伝送装置「1FINITY T900」の評価検証が完了したと発表した。毎秒800ギガビット(Gbps)の大容量伝送において、低消費電力を保ったまま長距離伝送を達成し、コストを抑えた光伝送が可能であることを示したとしている。

データ需要の増大によって電力消費量も増加するなか、通信事業者には高速・大容量伝送に加え、省電力性が強く求められている。エネルギーコストの高騰と持続性目標を踏まえ、電力効率を高めてカーボンフットプリントを削減しなくてはならない状況だ。

オランジュによるT900の検証では、800Gbpsの伝送レートにおいて、150ワット未満の消費電力を保ったまま、少なくとも1,600kmの伝送距離を達成したとしている。富士通独自のクローズドループ水冷技術で高効率が実現されており、電力消費を増やさずに伝送容量を拡大できる可能性が示された。

オランジュの光伝送イノベーションリーダー、Houmed Ibrahim(ホウメド・イブラーヒーム)氏は、低電力消費かつ高性能なネットワークソリューションに注目していることを強調した。富士通のフォトニクスシステム事業本部で本部長を務める松井秀樹氏は、T900について、消費電力を最大70%削減しながら、信頼できる大容量のネットワーク接続を提供できると述べている。

富士通は新会社「1FINITY株式会社」を7月1日付で設立し、ネットワークプロダクト事業を統合する。目的は光伝送や無線関連のソリューションを強化し、グローバルに提供していくことだ。

同検証は、持続可能でコスト効率の良い光伝送ソリューションを求める声に対し、T900がどの程度応えられるかを実証した重要なものとなっている。

Orange evaluates Fujitsu 1FINITY optical transport solution

StringerAI
StringerAI

StringerAIは、DecisionInsightsリサーチエンジン上に構築された、AIを活用した独自プラットフォームです。専用プラットフォームと独自のアルゴリズムが、企業の購買担当者が積極的に調査している内容を理解し、IT製品関連企業の発表内容や専門家の洞察を配信します。最新かつ信頼性と関連性の高い意思決定に役立つ様々な視点を、購買担当者に提供します。

StringerAI
StringerAI

StringerAIは、DecisionInsightsリサーチエンジン上に構築された、AIを活用した独自プラットフォームです。専用プラットフォームと独自のアルゴリズムが、企業の購買担当者が積極的に調査している内容を理解し、IT製品関連企業の発表内容や専門家の洞察を配信します。最新かつ信頼性と関連性の高い意思決定に役立つ様々な視点を、購買担当者に提供します。

記事一覧へ