ソフトウェア開発やITサービスを提供するグローバル企業であるPersistent Systems社は、バイオメディカル研究の能力を向上させることを目的として、Google Cloud技術を活用して開発された新しいAI駆動型ナレッジグラフ・ソリューション「Pi-OmniKG」を発表した。

この革新的なツールは、データの統合と分析の複雑さによって研究のスピードが遅くなることが多いバイオメディカル研究の一般的な課題に対応する。構造化データセットと非構造化データセットの両方を効率的に管理できる「Pi-OmniKG」により、ヘルスケアおよびライフサイエンス組織がデータマイニングプロセスを合理化でき、より豊富な洞察を提供し、意思決定を加速することができる。

「Pi-OmniKG」の主な特徴は以下の通り：

・仮説生成に要する時間を短縮し、より迅速で証拠に基づいた意思決定を可能にする。
・データ処理の効率化。
・複数のソースから多様なタイプのデータを統合し、包括的なナレッジベースを構築する。
・特定のクライアントのニーズに合わせてカスタマイズできる柔軟なコンポーネント。

このソリューションは、Vertex AI、BigQuery、Cloud SQLなどの先進的なGoogle Cloudテクノロジーを活用し、高品質のインサイトを提供する能力をさらに強化する。

Persistent社のHCLS（ヘルスケア＆ライフサイエンス）ビジネス事業のシニア副社長（VP）兼ゼネラルマネージャーのGanesh Nathella（ガネーシュ・ナテラ）氏は、バイオメディカルのR&D（研究＆開発）分野における膨大なデータセットの管理に伴う障害を克服する重要性を強調した。「Pi-OmniKG」が、ライフサイエンス組織がデータを効果的に活用できるようにするための重要な一歩であると指摘した。

Google Cloudのヘルスケア＆ライフサイエンスソリューションのグローバルリーダーのShweta Maniar（シュウェタ・マニアル）氏は、「Pi-OmniKG」が、ヘルスケア分野でより迅速な発見とイノベーションを促進するAIの可能性を実証する好例を強調した。