ネットワーク
文:StringerAI

海底ケーブルシステム「TGN-IA2」が運用開始=タタ・コミュニケーションズが統合管理

海底ケーブルシステム「TGN-IA2」が運用開始=タタ・コミュニケーションズが統合管理

アジア域内の海底ケーブルシステム「TGN-IA」を運営しているインドの通信企業 タタ・コミュニケーションズが3日、既存ネットワークに新たに「TGN-IA2」を統合したと発表した。アジア全域の企業向け接続をさらに強化する。TGN-IA2はさまざまなルートにスケーラブルな帯域幅と大容量データ転送を提供することを目指し、同社も参加する「Asia Direct Cable(ADC)コンソーシアム」が構築したシステムだ。

域内の企業やハイパースケーラー、サービスプロバイダーにとっては、単一のプロバイダーを通じてさまざまな域内接続を利用できるようになる。また、同システムはタタ・コミュニケーションズの既存インフラと統合され、アジア地域から米国、欧州、中東、アフリカ(EMEA)、インドといった主要地域への接続もしやすくなっている。

TGN-IA2はタタ・コミュニケーションズが単独で所有、運用する方式を採っており、エンドツーエンドの容量アップグレードを同社が柔軟に管理できる。プロビジョニングも迅速になり、ユーザー企業はニーズの変化に素早く対応できるようになりそうだ。AIや高解像度のストリーミングといったデータ集約型の用途に使用することができ、データセンター間のシームレスな接続を支えることも可能なネットワークとなっている。

タタ・コミュニケーションズとしては、金融サービスやeコマースなど、高速かつ安全なデータ転送を必要としている分野がメリットを享受できると考えている。主に向上している点としては、レイテンシーの低下とインターネット接続の高速化、信頼性の向上、既存の海底ケーブルシステム「TGN-IA」との相互接続によるネットワークの多様性の強化などがある。

CTO(最高技術責任者)兼コア/次世代接続サービス担当シニアバイスプレジデントのGenius Wong(ジーニアス・ウォン)氏は次のように述べている。「タタ・コミュニケーションズでは常に、最先端の海底ケーブルシステムにしっかり投資をしています。拡張性と多様性があり 、かつ高性能な接続ソリューションを求める要望がますます増えており、そうした声にお応えしていくためです。(中略)TGN-IA2はお客様の将来を支える基盤となるものです」

Tata Communications integrates TGN-IA2 submarine cable system

StringerAI
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StringerAIは、DecisionInsightsリサーチエンジン上に構築された、AIを活用した独自プラットフォームです。専用プラットフォームと独自のアルゴリズムが、企業の購買担当者が積極的に調査している内容を理解し、IT製品関連企業の発表内容や専門家の洞察を配信します。最新かつ信頼性と関連性の高い意思決定に役立つ様々な視点を、購買担当者に提供します。

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