AIを活用した小売関連ソリューションを提供するTraxが7月9日、消費財（CPG）メーカー向けに「オンデバイスIR（画像認識）」の提供を開始した。商品棚の状況を把握しやすくするAR（拡張現実）ソリューションだ。インターネット接続に依存せず、オフラインでもリアルタイムで棚の状態に関するデータを取得でき、その場で是正措置を講じることが可能となる。

CRO（最高収益責任者）のDavid Gottlieb（デヴィッド・ゴットリープ）氏は次のように述べている。「私たちのビジョンは、消費財メーカー様に対して即時に棚状態の分析と対策案を提供し、店舗の状況をみて機を逃さずに対応していただけるようにするというものです」。最近オンデバイスIRを導入したいくつかの事例では、ユーザー企業の意思決定のスピードが向上しているという。

同ソリューションはTraxの高度な技術をもとに構築されており、ビデオストリームとデプスセンサーによる商品識別を高い精度で実現した。3D空間での商品の位置もうまく追跡することが可能だ。ユーザーはデータ収集とレポーティングを一元化し、使いやすいダッシュボードで分析と対策を見ることができる。小売に関する施策の効率化を支援するソリューションとなっている。

現在、消費財メーカーや小売業者がオンデバイスIRを利用する場合、既存のプロジェクトに拡張機能として統合するか、スタンドアロンソリューションでの利用が可能となっている。同ソリューションはすでに世界の大手メーカーで採用され、データ駆動型の正確なインサイトを提供している。店舗内のエクセキューションを最適化し、OSA（オンシェルフ・アベイラビリティ）を確保する取り組みに役立てられている。

Trax launches On-Device Image Recognition for CPG brands