ユニシスは、サイバーセキュリティソリューションの一環として暗号化姿勢評価を開始した。これは、未来の量子脅威に対する組織のレジリエンスを高めることを目的としている。このサービスは、組織の暗号環境を包括的に分析し、潜在的な脆弱性を特定して、セキュリティを改善するための実行可能なステップを推奨する。

量子コンピューティングは、迅速で複雑なシミュレーションを可能にすることにより、多くの業界を変えるとされている。しかし、このような計算能力は、既存の暗号アルゴリズムを数秒で破るリスクを伴い、機密データを危険にさらす可能性がある。ユニシスの新しいサービスは、組織が適切なポスト量子暗号アルゴリズムを採用し、効果的な移行戦略を策定するのを支援することで、これらのリスクに対抗することを目指している。

ユニシスの上級副社長、Manju Naglapur（マンジュ・ナグラプール）氏は、「量子コンピュータが商業利用可能になるまでには数年かかりますが、悪意のある行為者によって後で復号化されるデータ窃盗のリスクは今存在しています」と述べた。このサービスセットは、組織がポスト量子暗号化の課題を乗り越える手助けをし、ITインフラを保護するためのフレームワークを提供する。

今後、ユニシスは以下の追加機能を含むサービスを拡大する計画だ：

・組織の目標に基づいてカスタマイズされたロードマップ移行を作成するためのPQC戦略およびコンサルティングサービス。
・量子鍵管理などの耐性技術を組み込んだPQCインフラストラクチャの近代化サービス。
・組織のニーズに基づく継続的な評価に基づき、サイバー態勢を維持および向上させるためのクリプト・アジリティ・サービス。
ユニシスは、シカゴ量子取引所と提携し、量子技術の業界応用を促進し、量子分野での人材を育成している。この協力は、ユニシスの新しいPQCサービスを通じて量子レジリエンスとデータ保護を強化することを目的としている。

ユニシスのポスト量子暗号能力の詳細については、彼らのウェブサイトで閲覧できる。

Unisys launches cryptographic posture assessment to counter quantum threats