新年の始まりとともに、多くの人が気持ちも新たにやる気を起こす――新しい趣味を始めたり、悪い習慣をやめたり、転職しようとするなどだ。最後に当てはまるようなら、それはあなただけではない。リモートワーク等の求人サイトを運営する米FlexJobsのデータによると、働く人の58%が積極的に転職先を探しているという。そこから多くの人がクラウド分野に行き先を見出すことになりそうだ。

活況に沸くクラウドコンピューティング市場はIT人材やビジネス人材を最も引きつける分野の1つになっており、2024年に減速する兆候もほとんど見られない。

以下、テック業界にすでに携わっている人にも、業界に足を踏み入れたいと考えている人にも、お勧めのクラウド関連職種をいくつか紹介する。

01クラウドセキュリティエンジニア

サイバー攻撃によってデータがますます脅かされている世の中だ。クラウドを使用する企業等では、専任のクラウドセキュリティ専門人材を必要としている所が多い。クラウドセキュリティエンジニアの全米平均給与は15万2,000ドル、フロンティア航空やデロイト、インテル、Hingeなどの企業が募集している。業務内容は以下の通り。

・デジタル資産のセキュリティ体制の計画、実装、更新、監視
・ネットワークと機密情報の保護
・脆弱性の評価とリスク管理策の提案

02クラウドソリューションアーキテクト

クラウドソリューションアーキテクトの平均年収は15万ドルで、本稿執筆時点ではマイクロソフト、パロアルトネットワークス、インフォシス（印）が求人を出している。

企業ごとのニーズによって職務内容は異なるが、研究機関やIT企業、IT部門、その他企業といったクライアント向けのクラウドソリューションを作成、最適化、保守することが一般的だ。

03クラウドAI／MLエンジニア

人工知能（AI）と機械学習（ML）は2024年も引き続き企業の優先課題となりそうだ。キーサイト・テクノロジー、アトラシアン（豪）、Netflix、デル・テクノロジーズなどが2024年第1四半期のAI／MLエンジニア採用を予定している。

全米平均給与は16万2,000ドルで、職務の目的は以下の通り。

・膨大なデータに基づくAI／機械学習システムの構築、学習や正確な予測が可能なアルゴリズムの作成による社内業務の改善
・さまざまなクラウド環境で実際上の問題を解決
・有意義な洞察を導き出し、データに基づいた意思決定に供する

04DevOpsエンジニア

DevOpsエンジニアはエントリーレベルからベテランまで募集がある。Salesforce、FICO、ガートナー、ホーム・デポなどが優れたDevOps人材の獲得を競っている。

平均年収は12万3,000ドル。以下の業務を支援する。

・ベンダーのサービスを支えるクラウドインフラの設計、実装、保守、サポート
・ソフトウェア構築、導入、保守のベストプラクティスをサポート
・IT運用の自動化
・CI（継続的インテグレーション）プロセスの構築、開発、保守

05クラウドサポートエンジニア

十分な対人スキルと技術力があるならクラウドサポートエンジニアが合っているかもしれない。本稿執筆時点で、AWSやDigitalOcean、Snowflake、Couchbaseがビッグデータ、ネットワーキング、クラウドサービスなどの専門知識を持つクラウドサポートエンジニアを募集している。

平均年収は13万ドル。以下の職務を担当する。

・自社のクラウド製品全体のアンバサダーとなり、顧客が最大の投資対効果を得られるようサポートする
・顧客の声を聴き、製品チームやエンジニアリングチームにフィードバックを伝え、製品改善に生かす
・大量に寄せられるサポートチケットへの対応
・プロセスやポリシーの改善点を見つけ、伝達し、文書化する

5 high-paying and in-demand cloud jobs for 2024