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文:Matt Kapko

Amazon社、元VPのSelipsky氏をAWS社CEOに起用

Amazon社、元VPのSelipsky氏をAWS社CEOに起用

Amazon社は23日、世界最大のパブリッククラウドプロバイダーであるAmazon Web Services (AWS) 社の次期リーダーを発表した。発表によると、Amazon社を離れ5年近く米ソフトウェアベンダーTableau社のCEOを務めているAdam Selipsky氏が数カ月後に同社に復帰するという。

今夏にAmazon社の経営を引き継ぎAWS社CEOの席を空けることになるAndy Jassy氏はブログ記事の中で今回の人選について、Selipsky氏は「強い判断力、顧客へのこだわり、チームビルディング、需要の創出、CEOとしての経験といった力のある人物です。この役割でもそうした力を発揮してくれるでしょう」と述べている。

「AdamはAWSにとって新顔ではありません。2005年にAWSで最初に採用したVPの1人であり、11年間にわたりセールス、マーケティング、サポートを運営していました」とJassy氏は書いている。「上級職を11年務め、AWSの社風やビジネスを熟知しています」

Selipsky氏は2019年にTableau社がSalesforce社によって157億ドルで買収される以前、またそれ以降も同社の経営を率いてきた。氏は間もなくAmazon社のクラウド事業を率いることになる。2020年第4四半期にAmazon社の売上合計の10%を占める127億ドルの売上を上げ、営業利益の半分以上を生み出した事業だ。

Amazon社は先月、これらの業績とCEOのJeff Bezos氏の辞任の決断を同時に発表した。その際、AWS社の現トップをAmazon社全体の経営者に昇格させるという劇的な形でクラウド事業の重要性を強調している。

Amazon本社の経営陣交代とそれがAWS社に与える影響について、アナリストらの反応は甚だ好意的だ。

Selipsky氏は5月17日にAWS社に加わる予定で、「その後数週間かけて一緒に移行を行い、第3四半期のどこかで交代することになっています」とJassy氏は書いている。

「AWS事業の売上ランレートは510億ドルで、これは前年比28%の成長です。そのことでつい忘れがちになるのですが、AWSはまだごく初期の段階にあり、実現可能なことはまだ膨大にあります」と氏は説明する。「世界のIT支出のうち、クラウドに費やされている分は現時点では5%にも達していません。これは今後数年間で大きく変わるでしょう」

https://www.sdxcentral.com/articles/news/amazon-taps-former-vp-selipsky-to-helm-aws/2021/03/

Matt Kapko
Matt Kapko Senior Editor

Matt Kapko, senior editor at SDxCentral, covers 5G network operators, radio access network suppliers, telco software vendors, and the cloud. He has been writing about technology since before the dawn of the iPhone, and covering media well before it was social. Matt can be reached at mkapko@sdxcentral.com or @mattkapko.

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