Cisco社とApple社、「Wi-Fi Fastlane」を強化
Cisco社とApple社は、統合製品「Fastlane」をアップデートした。Wi-Fi 6 標準をサポートし、iPhoneやiPadのようなiOS製品を利用する企業のユーザーエクスペリエンスをより良く管理できるようになっている。
新たに「Fastlane+」と名付けられた同プラットフォームにはより高度なスケジューリングインテリジェンスが追加され、アプリケーションの要件をより適切に解釈したり(ビデオ通話アプリケーションがもっと多くの帯域幅を必要としているなど)、より良いユーザーエクスペリエンスを提供するためにネットワークリソースを動的にスケジューリングしたりすることができるようになった。
Cisco社でワイヤレス担当CTOを務めるMatt McPherson氏がブログ記事で説明したところによると、これによって混雑度の高い環境で高度なスケジューリングの要求トリガーをCisco Catalystアクセスポイントに送信できるようになったという。
「これにより、ユーザーがWebexやFaceTimeなどのミッションクリティカルで遅延の影響を受けやすいアプリケーションを開始したことがネットワークに通知されます」と氏は書いている。「音声やビデオのトラフィックでは通常、ビットレート、トラフィックパターン、帯域幅、遅延といった要件が予測可能です。Fastlane+を使用すれば、ネットワークではクライアントの要求を予測し、前もってアクセスポイントの利用時間をスケジュールすることができます。これにより、デバイスとネットワークの両方を相互に最適化でき、ネットワークではどうしたらエンドユーザーに対して最適なエクスペリエンスを提供できるかについてインテリジェントな決定をすることができるようになります」
また、Fastlane+の機能は企業側のデバイス管理プラットフォームで自動的にオンにされるため、エンドユーザーがプロビジョニングを行う必要はない。現在は、Cisco Catalyst 9130 APとApple社のIOS XE 17.4.1で利用可能だ。
2015年、両社は提携を結び、そこからFastlaneの取り組みを開始した。当初はSpark、Telepresence、WebExなどのCisco製コラボレーションツールを利用してiOSのエコシステムを最適化することに重点が置かれていた。
WiFi 6 が持つ速度の必要性
米連邦通信委員会(FCC)は1年前、6 GHz帯のうち1,200 MHzの帯域を開放し、ライセンスなしでWi-Fiに使用できるようにすることを全会一致で承認した。Wi-Fiに割り当てられた帯域としては1989年以来最大の規模だ。次世代のWi-Fi技術であるWi-Fi 6の採用がルータや半導体で広がり始めたのに伴って導入されている。
Wi-Fi 6は、周波数帯の拡大に加え、さまざまな技術の進歩により以前の標準よりも約250%速い速度を実現できるように作られたものだ。Wi-Fi 6に盛り込まれた技術には、直交周波数分割多元接続 (OFDMA) 、MU-MIMO、最大160 MHzの帯域幅利用、ビームフォーミング、1024QAMなどがある。
以来、ベンダーやデバイスメーカー各社は法人向け製品へのWi-Fi 6 導入を迅速に展開している。
https://www.sdxcentral.com/articles/news/cisco-apple-boost-their-wifi-fastlane/2021/03/
Dan Meyer is Executive Editor at SDxCentral, with a focus on Telecom, 5G, radio access networks (RAN), and edge networking. Dan has been covering the telecommunications space for more than 20 years. Prior to SDxCentral, Dan was Editor-In-Chief at RCR Wireless News. You can contact Dan directly at: dmeyer@sdxcentral.com, on Twitter at: @meyer_dan, or on LinkedIn at: dmeyertime.
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