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文:Tobias Mann

Cisco社のセキュリティ担当SVP、同社を離れGoogle Anthos担当へ

Cisco社のセキュリティ担当SVP、同社を離れGoogle Anthos担当へ

長年Cisco社の幹部を務めてきたJeff Reed氏は、同社を去ってGoogleのハイブリッドクラウドプラットフォーム、「Anthos」の製品担当VP職を引き受けた。氏がCisco社のセキュリティ担当SVPに就任してからわずか4カ月後のことだ。氏は最近まで、Cisco社の新しいSASEプラットフォームのチームを率いていた。

12月の第3週末のこと、Reed氏はLinkedInでの投稿で、「本日、新しくAnthosの製品担当VPとしてGoogle Cloud社に入社しましたことをご報告でき、嬉しく思います」と書いている。

Google社の広報担当者はReed氏の入社は事実だとするコメントをしているが、氏の職責の範囲については明らかにしなかった。

分かっていることは、Reed氏のポジションはAnthosに関わっているということだ。AnthosはGoogle社が2018年に発表し、2019年にローンチしたフルマネージドプラットフォームで、顧客がより簡単にクラウドに移行できるよう支援するものだ。同プラットフォームはKuberenetesをベースにしており、オンプレミスでも、AWSやAzureといった複数のクラウド上でも動作するようにできている。

 

Cisco社を去って

Google社への転職によって、Reed氏の10年近くに及ぶCisco社でのキャリアには終止符が打たれた。Cisco社ではイーサネットスイッチングテクノロジーグループ、ユニファイドアクセス、SDN、セキュリティ事業のポジションに就いていた。

8月、Reed氏はクラウド・ネットワークセキュリティのSVP兼GMに就任した。同ポジションに就いているあいだ、氏は同社のSASEプラットフォームの発展を統括した。SD-WANとマネージドセキュリティの要素を結び付け、単一のクラウドネイティブ製品に落とし込んだプラットフォームだ。

米Gartner社が考案したこの製品カテゴリー(SASE)では、主要なネットワークベンダーやセキュリティーベンダー(米Palo Alto Networks社, 米VMware社, 米Fortinet社など)が市場に参入するたびに熾烈な競争が繰り広げられている。

Cisco社は去る5月、自社製品であるViptela SD-WAN、Umbrellaクラウドセキュリティ、Duo ID管理プラットフォームを中心に構築したSASEプラットフォームをローンチしている。

Reed氏がGoogleに籍を移した今、誰が氏の後任となるのかはまだ不明だ。

Cisco社の広報担当者はSDxCentralへのメールの中で、「Jeff Reed氏の多大な貢献に感謝します」と書いている。「当社はお客様がSASEモデルへの移行を含めたセキュアなデジタル改革を推進するのを支えることにフォーカスしており、経営陣は今までにないほど自信を深めています」

Cisco’s SVP of Security Jumps Ship for Google Anthos

Tobias Mann
Tobias Mann Editor

Tobias Mann is an editor at SDxCentral covering the SD-WAN, SASE, and semiconductor industries. He can be reached at tmann@sdxcentral.com

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