ストレージシステムを提供するDDNは、データセンターおよびマルチクラウド全体でのAIデータ統合を強化することを目的としたソフトウェアデータプラットフォーム「Infinia 2.0」を発表した。このプラットフォームはスケーラブルなアーキテクチャを特徴としており、AI分析、モデル訓練、および推論における課題に対処し、GPUの効率を向上させ、消費電力を削減させる。独立したベンチマークによると、AIデータ加速が最大100倍改善され、データセンターおよびクラウド運用に関するコストが10倍削減されることが示されている。

DDNのCEO、Alex Bouzari（アレックス・ブザリ）氏は、Infinia 2.0によって企業はAIからより多くの価値を引き出すことを可能にし、安全にデータのワークロードを管理できると強調した。現在、フォーチュン500の85社がDDNのプラットフォームをAIおよびハイパフォーマンスコンピューティング（高性能コンピューティング (HPC)）アプリケーションを使用しており、ブザリ氏はInfiniaがデータ分析を強化し、モデル訓練を加速し、皆さんのITインフラを中断することなく正確な洞察を提供すると述べた。

DDN の共同設立者兼社長のPaul Bloch（ポール・ブロック）氏は、このプラットフォームは企業とデータサイエンティストの両方に対応しており、現在世界中のいくつかの大規模な AI データ環境で展開されていると指摘した。NVIDIAのCharlie Boyle（チャーリー・ボイル）氏は、最新のアプリケーションを実現するために統合データシステムの必要性を強調した。SupermicroのCharles Liang（チャールズ・リャン）氏は、DDNとのコラボレーションによって大規模なAIデータセンターを構築することを念頭に置き、Infiniaの展開の容易さを強調した。

Infinia 2.0 プラットフォームは、複雑さを管理し性能を向上させつつ、データセキュリティを確保するように設計されている。データ分析、準備、モデル推論を様々な環境で統一することにより AI 運用（AI オペレーション (AIOps)を促進する。このプラットフォームは構造化データと非構造化データをサポートし、複数のAIフレームワークとの暫定的な統合を提供し、既存のソリューションと比較してAIワークロードのパフォーマンスメトリックを大幅に向上させる。

持続可能性に焦点を当てたInfinia 2.0は、数十万GPUまで機能を拡張しながら、電力効率の改善を実現する。また、高い信頼性とセキュリティを誇り、集中したデータ環境を確保する。

DDN introduces Infinia 2.0: AI data intelligence platform for enhanced efficiency