Dell氏、Gelsinger氏が経営を引き継いだIntel社を支持
この1年はIntel社にとって不安定な1年だった。新製品の遅れや経営陣の交代、前CEOのBob Swan氏の退任があった。課題は続き、競争は激化しているが、Dell Technologies社のCEOであり創業者でもあるMichael Dell氏はIntel社への信頼を持ち続けている。特に、長年の友人であり以前は従業員でもあったPat Gelsinger氏がIntel社の経営を引き継いだ今ではなおさらだ。
3月中旬に行われたDell PowerEdgeの新製品発表会の前にDell氏はGelsinger氏と短い会話を交わし、「貴方はきっと素晴らしい仕事をしてIntel社を再び活性化させるでしょうね」と話している。
2月にIntel社に戻ってきたGelsinger氏は、以前にDell EMC社の社長兼COOを務め、直近ではDell Technologies社が大株主であるVMware社のCEOを務めていた人物だ。
Dell氏は会話の始めに、パンデミックを受けて世の中が新たな状態に移行するうえで両社が果たした支援的役割を強調した。顧客はリモートワークにまつわる環境変化にこれまでにないほど迅速に適応しなければならず、テクノロジーが解決策になることが多かったと氏は述べた。
Gelsinger氏はDell氏の話に賛同して、「時には1週間分の進歩を遂げるに10年かかることもありますが、10年分の進歩が1週間で起きることもあります」と話した。「そういう状況を目の当たりにしましたね。小売の世界では文字通り1カ月で10年分の進歩があり、医療の提供にはビデオ会議がこれまでの100倍以上使われ、人類史上最大の労働力の移動がわずか数週間で実現している」
このようなことが可能になったのは、デジタルインフラと、Intel社やDell Technologiesのような企業が互いに結んでいるパートナーシップのおかげだと氏は言う。
「お客様が以前の状態に戻ることはないでしょう」とDell氏。「今はAIや機械学習、5Gのようなネットワーク技術、そしてもちろん自動化といった新しい成長エンジンを加速させ、どんどん進めていくことが重要だと思います」
「これはインテリジェンスをエッジに移し、そのデータをリアルタイムで処理してより良い結果を生み出すことができるということであり、そのプロセスを保護するということでもあります」と氏は補足した。
Dell氏は最後に、両社がこうした課題に取り組み、デジタル変革の次のフェーズを加速していくことができると確信していると述べた。
慎重な「確信」
そしてこの目的のため、Intel社は近年、5G基地局向け半導体、FPGA、GPU、ASIC、専用AIアクセラレータなど、製品ポートフォリオの多様化を積極的に進めている。
しかしGelsinger氏がかつての雇用主と深いつながりを持っているとはいえ、Dell社は半導体に関してはリスクの分散を進めている。
Dell社は3月中旬、AMD社の第3世代EPYCプロセッサの発表に合わせ、17台の新しいPowerEdgeサーバを発表した。これらの新システムの中で最もパワフルなものは、64コアのEYPCプロセッサを2基とNvidia製A100 GPUを最大4基搭載している。また、Dell社はIntel製プロセッサを搭載した選択肢も発表しているが、これが利用できるようになるのはIntel社が長いこと延期してきたIceLake Xeonスケーラブルプラットフォームをローンチする予定の5月以降になる。
https://www.sdxcentral.com/articles/news/dell-backs-intel-as-gelsinger-takes-reins/2021/03/
Tobias Mann is an editor at SDxCentral covering the SD-WAN, SASE, and semiconductor industries. He can be reached at tmann@sdxcentral.com
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