サムスン 5G RAN事業で勢い=ドコモが後押し

NTTドコモがサムスン電子と契約を結んだ。ドコモはミッドバンドやミリ波帯のさまざまな周波数を保有しており、これをサムスンが提供する多数の5G RAN機器が支えることになる。
今回結んだ契約は両社の既存の提携を拡大したもので、サムスンは3.7 GHz帯、4.5 GHz帯、28 GHz帯をサポートする各種の機器を提供する。28 GHz帯で提供するのは新しいミリ波無線ユニット(RU)で、サムスンによると重量は10ポンド(約4.5kg)を下回るという。
サムスンは昨年前半、ドコモに3.4 GHz帯対応の5G無線機を提供する契約を獲得している。提供する3.4 GHz帯、3.7 GHz帯、4.5 GHz帯対応無線機はOpen RAN仕様に準拠したもので、ドコモが利用する他のネットワークベンダー製品との相互運用性テストを進めているという。
ドコモは2020年早期に商用5Gサービスを開始、富士通・NEC・ノキア製のオープンRAN機器を利用している。最近では韓国のSKテレコム(SKT)と提携、5G・6Gセルラー技術の分野でオープンvRAN技術を活用した新技術および展開計画の開発で協力していく。
サムスンの5G RAN事業が過熱
サムスンのRAN事業は勢いづいており、今回の契約はさらなる後押しとなりそうだ。
先月にはNTT東日本のプライベート5Gネットワークプラットフォームにクラウドネイティブな5Gコア/RAN装置を提供する契約を獲得した。今年前半に結んでいたプライベート5Gネットワークサービスへの機器提供契約に続いたもので、その前にはテスト環境で5G SAコアネットワークの試験運用を行っていた。
また、大手ケーブル事業者の米コムキャスト(Comcast)と契約、同社の広大な保有周波数帯を支える。コムキャストは自社でインフラを保有する5G携帯電話事業者となり、同市場大手のベライゾン、AT&T、TモバイルUSに攻勢をかける計画だ。「Xfinity Mobile」サービスにサムスン製の各種5G RAN装置を使用する予定で、その中では新規開発の5Gスモールセル「5G Strand」もコムキャストの既存の空中ケーブルに搭載する。5G Strandはオールインワン装置であり、すでに無線バックホール用のケーブル接続がある場所にセルラーアンテナを取り付けることが可能だ。同装置が展開計画の中核を担うことになる。
米調査会社デローログループ(Dell’Oro Group)の最新の調査報告では、サムスンは海外市場で中国の競合ファーウェイやZTEのシェアを奪い、RAN市場で勢力を増していると指摘している。米連邦通信委員会(FCC)が米国内の通信事業者にファーウェイ等の中国系ベンダーが提供するネットワーク機器等の調達・使用を禁止する規則を定めことで、この流れはさらに加速する可能性がある。
https://www.sdxcentral.com/articles/news/docomo-deepens-samsung-5g-ran-drive/2022/12/

Dan Meyer is Executive Editor at SDxCentral, with a focus on telecom, 5G, radio access networks (RAN), and edge networking. Dan has been covering the telecommunications space for more than 20 years. Prior to SDxCentral, Dan was Editor-In-Chief at RCR Wireless News. You can contact Dan directly at: dmeyer@sdxcentral.com, on Twitter at: @meyer_dan, or on LinkedIn at: dmeyertime.
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