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文:Nancy Liu

HPE GreenLakeが70以上のサービスに対応、プライベートクラウドをさらに強化

HPE GreenLakeが70以上のサービスに対応、プライベートクラウドをさらに強化

ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)がGreenLakeポートフォリオの拡充計画を発表した。複数の新しいクラウドサービス、プラットフォーム機能、エコシステムパートナー企業が加わる。GreenLakeプラットフォームはエンタープライズコンピューティングスタック全体で70以上のクラウドサービスを提供することとなった。

「当社はエンタープライズコンピューティングスタックのさまざまなレイヤーでクラウドサービスを提供しています」。HPEのイベント「HPE Discover」でシニアバイスプレジデント兼GreenLakeクラウドサービスソリューション担当ゼネラルマネージャ、ヴィシャル・ラル(Vishal Lall)氏が語った。「こうしたサービスは時間と共に拡大させていきます。そうすることでお客様が1つのインフラで複数のサービスを実行できるようになり、プラットフォーム全体の魅力が増すからです」

最近追加されたサービスの1つが「HPE GreenLake for Private Cloud Enterprise」だ。アプリケーションとデータにクラウド体験をもたらし、パブリッククラウドよりも低遅延で利用できるサービスだという。「お客様のハイブリッドクラウド戦略を実現するためのフラッグシップ製品」だと氏は述べている。

ラル氏の説明によると、5年前は「使い捨てのカスタム」プライベートクラウドサービスを提供していたのに対し、新サービスはパブリッククラウドのような体験を提供し、ベアメタル/仮想マシン(VM)/コンテナワークロードの基盤となり、そうしたワークロードに合わせてインフラを最適化したものとなっているという。

「自動化されたスケーラブルなモジュール型プライベートクラウドであり、マーケットプレイスを活用しながら複数のワークロードを走らせることができる点が非常に異なります。過去のサービスはシステム統合型で使い捨て、Snowflake型かつ単一用途向けに作られていました」。氏は言う。

さらに、「インフラを迅速にプロビジョニング、その場で利用することが可能」であり、従量課金制で提供されると付け加えた。

「GreenLakeは自社のものにできるクラウドです」。HPE GreenLakeクラウドサービスマーケティング担当バイスプレジデント、フリン・マロイ(Flynn Maloy)氏も言う。「今後のエッジにクラウドをもたらすマルチクラウド戦略における、非常に重要なピースです。プライベートコロケーション、プライベートデータセンターに置く必要があります」

また、同社はGreenLakeポートフォリオに8つの新サービスを追加している。データファブリック、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)、ブロックストレージ、DR(ディザスタリカバリ)、バックアップとリカバリ、コンピュート運用管理などのサービスに加え、顧客エンゲージメントのための業界別クラウドサービス、決済サービスとなっている。

 

HPE、レッドハットとの提携を強化

今年のDiscoverイベントに先駆けて、GreenLakeのエコシステムにはレッドハットも加わった。これにより、「Red Hat OpenShift」「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」「Red Hat Ansible Automation Platform」といったレッドハットのオープンソース技術がGreenLakeプラットフォーム上で展開可能になる。

「当社はレッドハットと15年にわたって協業を続けています」とマロイ氏。「私たちがやろうとしているのは、協働エンジニアリングのパートナーシップを結び、現在提供している共同サービスをさらに強化していくことです」

これにより、完全な統合、コード構成、パフォーマンスの向上といったメリットが得られるとともに、顧客企業はベンダー1社と1つの契約を結び、1つの構成に対応すればよくなるという。

ドイツを拠点とするSUSEもHPE GreenLakeとの同様の提携を発表している。

 

GreenLakeが勢いを維持

GreenLakeを拡張したことで、HPEはあらゆるものをアズ・ア・サービス(as a Service)で提供するという宣言の達成に1歩近づいた。

「3年前のHPE Discoverで、当社は2022年までにポートフォリオの全てをアズ・ア・サービスで提供すると約束しました」。HPEの社長兼CEO、アントニオ・ネリ(Antonio Neri)氏はステートメントで述べている。「今ではHPE GreenLakeがハイブリッドクラウド、プライベートクラウドのデファクトプラットフォームとなっています。また、当社には業界をリードするクラウドサービスカタログがあり、お客様は自社のワークロードをエッジからクラウドまでデータファーストモダナイゼーションすることが可能です」

シスコやデル・テクノロジーズなどの競合他社がアズ・ア・サービスのポートフォリオを推進・拡大し続けるなか、GreenLakeは他のどのベンダーよりもハイブリッドクラウドサービスの顧客を多く抱えているとマロイ氏は言う。

「この種の事業ではGreenLakeが最大規模でしょう。当社のカタログには他のどのベンダーよりも多くのサービスが載っています」

これを裏付ける数字をラル氏が紹介している。同プラットフォームの法人顧客数は現在1,600社を超え、50カ国以上に広がっており、契約総額は70億ドルを超える。これは「すべての競合他社を大きく引き離している」とした。

同社はアズ・ア・サービスの提供に注力する一方、当面は顧客に対し設備購入の選択肢を提供し続ける。「会社全体の売上高300億ドルから見れば、TCVの70億ドルは割合としては小さなものです」とラル氏は述べている。「しばらくはこの2つの列車が並行して走ることになるでしょう」

 

https://www.sdxcentral.com/articles/news/hpe-greenlake-flows-to-70-plus-services-re-irrigates-private-cloud/2022/06/

Nancy Liu
Nancy Liu Editor

Nancy Chenyizhi Liu is an Editor at SDxCentral covering security, data center/networking, and cloud native technologies. She is a bilingual communications professional and journalist with a Bachelor of Engineering in Optical Information Science and Technology, and a Master of Science in Applied Communication. She has nearly 10 years of experience reporting, researching, organizing, and editing for print and online media companies. Nancy can be reached at nliu@sdxcentral.com.

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Nancy Chenyizhi Liu is an Editor at SDxCentral covering security, data center/networking, and cloud native technologies. She is a bilingual communications professional and journalist with a Bachelor of Engineering in Optical Information Science and Technology, and a Master of Science in Applied Communication. She has nearly 10 years of experience reporting, researching, organizing, and editing for print and online media companies. Nancy can be reached at nliu@sdxcentral.com.

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