IBM社長のJim Whitehurst氏、経営陣の刷新で退任
IBM社長のJim Whitehurst氏が就任後14カ月余りで退任することになった。氏は以前、IBMが340億ドルで買収したRed Hat社のCEOを務めていた人物で、買収の後に現職に就いている。
突然の退任は、CEOのArvind Krishna氏がIBMウェブサイトのニュースルームに寄せた投稿によって発表された。他にも多くの幹部人事が書かれたもので、米国が連休を迎える前の2日にリリースされている。
Krishna氏は、Red Hat社をIBMの事業に統合する際にWhitehurst氏が全体を監督したことを称賛するとともに、同氏は今後もIBMの上級顧問としてとどまると述べている。
IBMが最初にRed Hat社を買収する計画を発表したのは2019年半ばで、Krishna氏がIBMのトップに昇格する前のことだ。Whitehurst氏が社長に指名されるのと同時に、Krishna氏は次期CEOに指名され、長年IBMを率いたGinni Rometty氏の後任となった。
アナリストらは、Krishna氏とWhitehurst氏が指揮を執ることで、IBMはハイブリッドクラウドに注力する利点を活かすための強力な態勢を整えたとした。
カナダの金融サービス事業者BMO Capital MarketsのKeith Bachman氏は当時、IBMのCEO交代に関する調査レポートの中で、「大企業の株価に対して個人が単独で責任を負うということはありませんが、トップの指導者層に関して言えば、変更が意味を持ってくることはあると当社は考えています」と述べている。「特に、Jim Whitehurst氏が社長としてIBMに留まるのは非常に心強いことです。尤も、Jimには最高位の職に就いて貰いたかったですが」
今回の異動の前にはIBMは好調な第1四半期決算を発表しており、Krishna氏はその中で強気な予測を述べている。しかしながら、2日のIBMの株価はナスダック全体が1%近く上昇したにもかかわらず、4%以上も下落している。
Whitehurst氏の退任はIBM幹部異動のごく一例
Krishna氏はWhitehurst氏退任という突然の宣言以外にも、Bridget van Kralinge氏がグローバルマーケット担当SVPの職を直ちに退任することも発表した。向こう1年は特別プロジェクト担当SVPを務め、その後同社を去る。LinkedInのプロフィールによると、氏はIBMに17年以上在籍している。
Kralinge氏の後任としてグローバルマーケット職を引き継ぐ役目には、ソフトウェア・クラウド・データプラットフォーム担当SVPのRob Thomas氏が指名された。Thomas氏の在籍期間は22年を超える。
Thomas氏の後任は、現IBM Systems担当SVPのTom Rosamilia氏だ。
Rosamilia氏の後任には、競合のヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)からRic Lewis氏を引き抜いている。Lewis氏はHPEに32年間在籍していた人物で、直近ではソフトウェア・デファインド&クラウドグループ担当SVP兼GMを務めていた。
Dan Meyer is Executive Editor at SDxCentral, with a focus on containers, lifecycle service orchestration, cloud automation, and DevOps. Dan has been covering the telecommunications space for more than 20 years. Prior to SDxCentral, Dan was Editor-In-Chief at RCR Wireless News. You can contact Dan directly at: dmeyer@sdxcentral.com, on Twitter at: @meyer_dan, or on LinkedIn at: dmeyertime.
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