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文:Matt Kapko

IBM社、欧州従業員の20%にあたる1万人を解雇

IBM社、欧州従業員の20%にあたる1万人を解雇

IBM社は低迷するレガシー事業部門を分社化し、自社の方向性をハイブリッドクラウドの強豪として位置付ける準備を整えるなか、欧州で従業員の20%にあたる約10,000人の雇用を削減する計画だ。

この大規模な人員削減は、今月IBM社が労働者代表と交わした会話に基づいてBloomberg社が最初に報じたもので、英国、ドイツ、ポーランド、スロバキア、イタリア、ベルギーの従業員に影響がある。

「当社の人員配置の決定は、お客様がオープンなハイブリッドクラウドプラットフォームと(AI)機能を採用するうえで最高のサポートを提供するために行っています。また、お客様のニーズを最大限に満たすために、IBM社員のトレーニングとスキル開発に引き続き多大な投資を行っています」とIBM社はコメントしている。

CEOのArvind Krishna氏がハイブリッドクラウド市場に「レーザーのごとく集中」するために2つの事業部門(マネージドインフラサービス部門、グローバルテクノロジーサービス部門)を別会社に分離する計画を発表してから2か月足らずで今回の大幅な人員削減が発表された。

人員削減がこれらの部門で最も深刻になるのは明らかだ。IBM本体からの分社化について同社は2021年末までに完了させたいとしており、それに先立ってコスト削減を図る狙いがある。

 

ハイブリッドクラウド推進に伴う雇用喪失

COVID-19パンデミックと、IBM社を迅速に再構築するというKrishna氏の決意によってもたらされた社内の激変のなか、Red Hat社を340億ドル(約3兆5000億円)で買収したという明るい面もある。昨年の買収完了以来、Red Hat部門はIBM社の財務実績の中で輝かしい星であり続けている。

Krishna氏は先月、「当社のハイブリッドクラウドプラットフォームの採用は加速している一方で、アプリケーションやインフラのサービスに対するクライアントの購買ニーズは多様化しています」と述べている。「今こそ最も得意な分野に特化した、市場をリードする2つの会社を作るべき時です。IBMはオープンなハイブリッドクラウドプラットフォームとAI機能に集中します」

米調査会社のGartner社は最近のレポートの中で、IBM社はいくらかの大成功を収めているものの統合計画では苦戦が続いており、レガシー事業に関連した複雑なプラットフォームに悩まされ続けている、とまとめている。2020年第3四半期の決算では、IBM社の売上は前年同期比で3%近く減少して176億ドル(約1兆8000億円)となった。これとは対照的に、Red Hat部門の売上は前年同期比で17%増加し、同四半期のクラウド全体での売上は19%増の60億ドル(約6200億円)となっている。

Krishna氏はクラウド・コグニティブソフトウェア担当SVPを務めたのち、4月にCEOに就任した。以来、ほとんど時間を無駄にすることなく同社に足跡を残している。COVID-19パンデミックが本格化し始めた5月には、IBM社は数千人の雇用を削減したと報じられた。そして今度は、この7週間での出来事だが、Krishna氏はIBM社を2つに分け、約10,000人の従業員を削減する計画を明らかにした。

Bloomberg社によると、IBM社は今回の一連の人員削減を2021年半ばまでに完了する予定だという。

https://www.sdxcentral.com/articles/news/ibm-slashes-10000-jobs-20-of-european-workforce/2020/11/

Matt Kapko
Matt Kapko Senior Editor

SDxCentralのシニアエディター。5Gネットワークオペレータ、無線アクセスネットワークサプライヤ、通信事業者ソフトウェアベンダー、クラウドを担当している。彼はiPhoneの夜明け前からテクノロジーについて書いており、ソーシャルになる前からメディアをカバーしている。
連絡先: mkapko@sdxcentral.com または @mattkapko

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