インテル、Xeonプロセッサーの新世代=5G、エッジ、vRANを促進
米インテルが最新のデータセンター向けチップ「第4世代Xeonスケーラブル・プロセッサー」(以下、Xeon SP)を正式に発表した。5G、エッジ、vRANでの利用を重視した製品だ。当初は昨年早期の発売予定だったが、何度か延期となっていた。
同製品は「Sapphire Rapids」という開発コード名でも有名だ。新製品らしく様々な性能数値が驚くほど向上しており、発表ではAIワークロード、HPC(高性能計算)、セキュリティ、ネットワーク構築、アナリティクス、データ保存に関わる性能値の向上について具体的に言及されている。
インテルの顧客となっている通信事業者では5G、エッジ、vRANの効率向上をますます追求するようになっており、そうした取り組みでも役に立つ。
具体的には、インテルのAIプラットフォーム「Geti」やツールキット「OpenVINO」を使用したエッジAIハードウェア向けのアクセラレータを搭載、エッジでのAI活用を支える。また、「インテルDSA」(データ・ストリーミング・アクセラレーター)と「インテルDLB」(ダイナミック・ロードバランサー)を搭載、システム内を通過するデータの転送および処理を高速化するとともに、設置スペース当たりの性能が向上し、効率化になるという。
コーポレートバイスプレジデント(CVP)兼ネットワーク・エッジグループ長のダン・ロドリゲス(Dan Rodriguez)氏が録画インタビューで新製品を説明したところによると、電力レベルが同じ場合、新しくなったXeon SPシリーズでは前世代の2倍のvRAN容量を実現できるという。これによって通信事業者が持続可能性目標を達成しやすくなるとした。
また、今年中に「インテル vRAN Boost」機能も搭載予定だ。基本的にはSoCアーキテクチャ内にアクセラレータプラットフォームを組み込む形になるという。
インテルが通信向け事業を促進
インテルは昨年早くには「Xeon Dプロセッサー」を発表している。RAN、ネットワーク、AI等のエッジアプリケーションやSDN向けに最適化した製品だ。前世代の「Sunny Cove」アーキテクチャをを改良したものとなった。
昨年はエリクソンと共同でカリフォルニアに研究所を設立、通信向け事業で支持を広げている。この取り組みの目的は、クラウドネイティブという考え方によっていかに5GクラウドRAN機器の性能・効率を向上させられるかを例示することにあるという。
ロドリゲス氏は当時、「私たちが共同で技術の探求に取り組むのは、短期的なソリューションだけでなく、3年から5年というスパンで通信サービスプロバイダー様が求めているソリューションを提供していくためです」と話している。「私たちが性能だけでなく、ネットワークの構築・運用における持続可能性の向上にどのように取り組んでいるかもご覧頂けます。また、通信サービスプロバイダー様と連携することで、ネットワークのこの部分に関してどのように高レベルの自動化を提供できるか、(総所有コストがどうなるか)ということも」
Dan Meyer is Executive Editor at SDxCentral, with a focus on telecom, 5G, radio access networks (RAN), and edge networking. Dan has been covering the telecommunications space for more than 20 years. Prior to SDxCentral, Dan was Editor-In-Chief at RCR Wireless News. You can contact Dan directly at: dmeyer@sdxcentral.com, on Twitter at: @meyer_dan, or on LinkedIn at: dmeyertime.
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