Sustainability
文:Emma Chervek

ノキア、再生可能エネルギー目標への進捗をアピール

ノキア、再生可能エネルギー目標への進捗をアピール

テック業界が気候変動に対して声を上げるようになっているなか、ノキア――企業による環境のための連合「RE100(Renewable Energy 100%)」が2022年の最優秀新規参加企業として賞賛している――は気候問題に対する自社の姿勢を自社ブログで広報している。

ノキアは2025年までにグローバルでの電力消費を100%再生可能エネルギー発電でまかなうという目標を立てている。また、「2022年までの目標である60%を達成可能なペースで進捗している」とした。ノキアの職場環境管理責任者、ヤニック・ジーベル(Yanic Ziebel)氏が述べている。

ノキアは目標達成のためにさまざまな再生可能エネルギー調達手段に資金を投じている。オンサイト太陽光発電、電力購入契約(発電事業者との再生可能エネルギー契約)、グリーン契約(電力供給事業者から直接再生可能エネルギーを購入)、EAC(エネルギー属性証明書)やGO(エネルギー源証明書)によってノキアが購入・使用している電力が実際に再生可能エネルギー源で発電されたものであることを保証することなどだ。

一方、大きな課題の1つとなっているのがノキアのグローバルな事業展開の広さだ。120カ国以上で事業を展開しており、「世界中で高品質な再生可能エネルギー設備を調達・利用することが課題となる可能性はあります」とジーベル氏が述べている。

「私たちはパートナー企業様と協力して変化を促進し、再生可能エネルギーの確保状況を改善することに尽力しています」。また、再生可能エネルギーに取り組む企業が増えていることを「歓迎すべき傾向」だと考えているという。

 

業界全体での取り組み

こうした動きに加わる企業が増えればクリーンエネルギーへの需要も高まり、新たな再生可能エネルギー発電所の建設も促進されると氏は説明する。また、電力網の完全な脱炭素化には政府の支援が何にもまして重要になるとした。

同じテック大手のマイクロソフトは最近、炭素と電力に関する方針の要旨を公開した。気候変動に十分に対処し、持続可能な市場を構築するために必要となる経済界、社会の変化を促すには公共政策が極めて重要な役割を担うことになると述べている。同社のカーボンフリー電力に関する考え方は、再生可能エネルギー発電への移行を促進すること、既存の電力網インフラをモダナイズしてカーボンフリーエネルギーを支えることが中心となっている。

マイクロソフトもノキアと同様、カーボンフリーエネルギーを広く促進する政策や、価格シグナルに対する考え方に変化を起こしてクリーンエネルギー市場への参加を拡大する政策を支持すると表明している。また、化石燃料に依存しない電力網を実現するクリーンエネルギー技術の研究開発への投資を支持すると述べている。

https://www.sdxcentral.com/articles/news/nokia-touts-renewable-energy-progress/2022/09/

Emma Chervek
Emma Chervek Reporter

Emma Chervek is a reporter at SDxCentral covering data center technologies and business cases, environmental sustainability, and cloud-native ecosystems. Emma lives in Denver with her dog Koby, and they go on the best walks in the world together. Emma can be reached at echervek@sdxcentral.com or @emmachervek on Twitter.

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Emma Chervek is a reporter at SDxCentral covering data center technologies and business cases, environmental sustainability, and cloud-native ecosystems. Emma lives in Denver with her dog Koby, and they go on the best walks in the world together. Emma can be reached at echervek@sdxcentral.com or @emmachervek on Twitter.

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