NTTとドコモ、6G技術の実験=ノキア、NEC、富士通と協力

NTTとドコモが通信機器ベンダーのノキア、NEC、富士通と共同で先進的なネットワーキング技術と伝送技術を活用した6G技術の開発に取り組む。2030年頃のサービス提供開始を目指す。
幅広い周波数帯を対象に各種の検証実験を実施、いわゆるサブテラヘルツ帯(100GHzを超える周波数帯)も含む。この帯域には現在のところ、高速ネットワークに必要となる用途の定まっていない広い帯域が残っている。
各ベンダーとの実験例としては、ノキアがAIネイティブ無線インターフェースとサブテラヘルツ帯の無線伝送技術を提供、NECがミッドバンドからサブテラヘルツ帯を想定した分散MIMO技術とOAM多重伝送技術、富士通が100GHz帯および300GHz帯を想定した分散MIMO技術に取り組む。
また、AI技術を活用した無線伝送方法や新しい光通信技術に関する取り組みも行われる。NTTが2019年後半に開始した「IOWN(Innovation Optical and Wireless Network)」プロジェクトの成果も活用する。同プロジェクトにはインテルとソニーが参加、過去の取り組みではマイクロソフトも参加しており、オールフォトニクス・ネットワークやデジタルツインコンピューティング、ネットワーク機能を最適化するコグニティブ・ファウンデーションに重点的に取り組んでいる。
今後、2022年度内には屋内実験を開始、2023年度以降に屋外の実証実験を開始する。
NTTドコモ、6Gに先鞭をつける
今回の協業は「世界的な6Gの標準化や実用化」を促進する取り組みだという。ドコモのCTO兼R&Dイノベーション本部長、谷直樹氏は「6Gの研究は5G研究より2~3年早く進んでいる」ということを述べている。
こうした研究の加速ぶりは通信業界のエコシステムに新しいベンダーが参入していったことで顕著になっている。先日のイベント「ConnectX」では、米コヒアテクノロジーズ(Cohere Technologies)のCMO(最高マーケティング責任者)兼シニアバイスプレジデント、ロニー・ハラルドビク(Ronny Haraldsvik)氏がモバイル技術の進歩のペースについて、従来は10年単位のスパンであったのが現在はそれよりも速くなっていると述べている。
「昔はそうでした」と氏は言う。「当社としては、この状態が持続可能だとは考えていません」
ハラルドビク氏は通信分野への新規参入によって標準化の動きが活発になり、既に作業が始まっていることに触れた。
「エコシステムには新しいプレイヤーが現れました……(中略)……世界に広がるAzure、Amazon、VMware各社は、率直に言って数年以内に実際にネットワークを数日や数週間で構築・構成することができるようになるでしょう」
この意見は、通信事業者がAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloudのような大手クラウド上で5Gネットワークをコンテナ化機能として実行しているという点では既に現実のものとなっている。
「最初の6Gはすべてが標準化され、3GPPが承認したものになるのか? おそらくならないでしょう」と氏は付け加えている。

Dan Meyer is Executive Editor at SDxCentral, with a focus on Telecom, 5G, radio access networks (RAN), and edge networking. Dan has been covering the telecommunications space for more than 20 years. Prior to SDxCentral, Dan was Editor-In-Chief at RCR Wireless News. You can contact Dan directly at: dmeyer@sdxcentral.com, on Twitter at: @meyer_dan, or on LinkedIn at: dmeyertime.

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