サムスン電子、NTTのプライベート5G拡大で契約獲得
NTT東日本のプライベート5Gネットワークプラットフォームにサムスン電子がクラウドネイティブな5Gコアネットワーク機器およびRAN機器を提供する。両社は過去にもプライベート5Gネットワークで協業しており、今回さらに発展させる。
これにより、サムスンがNTT東日本に屋内/屋外無線機、BBU(ベースバンド装置)、クラウドネイティブな「5G Macro Core」プラットフォームを提供することになった。サムスンによると、同プロジェクトでは他のベンダーとも協力するという。具体的にはヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)の名を挙げた。上記の各製品は4.7 GHz帯に対応。日本ではプライベート5Gネットワーク専用の帯域だ。
今年前半に結ばれた合意では、NTT東日本が東日本エリアで提供するプライベート5Gネットワークサービスへの機器提供が約束されていた。その後サムスンの5G SA(スタンドアロン)ネットワークコアのテスト環境での試験運用を重ねていたという。
NTT、グローバルでのプライベート5G計画
NTTのグローバル部門は米国で積極的にプライベート5Gサービスを推進している。今年はVMwareと提携を結びマネージドエッジサービスおよびプライベート5Gサービスを提供、急速に拡大するこれらの市場をターゲットとした。
これにより、VMwareはNTTデータが昨年発表したプライベート5G NaaS(Network-as-a-Service)プラットフォーム(P5G)を採用、自社のエッジサービスに組み込んでいる。
一方、NTTグループは新しく提供するEaaS(Edge-as-a-Service)サービスで「VMware Edge Compute Stack」を利用する。VMwareが昨年の「VMworld」で発表したもので、エッジネイティブなアプリケーション向けに仮想マシンとコンテナベースのスタックを統合したプラットフォームとなっている。NTTグループの新サービスはプライベート5G NaaSプラットフォームも含むものになるが、必要に応じて各サービスを個別に導入することも可能だという。
9月にはラスベガス市との契約を拡大、現地の企業や市当局、教育機関等の施設を支える広範囲のプライベートネットワークを展開する運びとなった。同プロジェクトではグループのエコシステムを活用、ラスベガス市内のアクセスポイントを現在の2倍以上に増設する。アクセスポイントはCBRS(市民ブロードバンド無線周波数帯)を利用、CBRSをサポートするサードパーティ製のアクセスポイントやエンドユーザーデバイスと通信が可能なものとなる。
プライベートネットワーク市場の急成長
今回の契約は、アナリスト企業各社がプライベート5Gネットワークの商機について評価を上げ続けているなかでのニュースとなった。
英調査会社GlobalDataは先月半ばにIT調査の結果を発表、調査対象となった1,400社の企業のうち82%がプライベートセルラーネットワークの予算を追加する予定だと回答しているとした。
「大手のモバイル通信事業者各社は現在プライベートネットワークで新規顧客を獲得しており、コネクティビティに加えて設計、テスト、PoC(概念実証)、統合、アプリケーションの実現、エッジコンピューティング、継続管理といった付加価値サービスを提供することで、今後も相当な収益が得られると予想しているようです」。GlobalDataの主席アナリスト、キャスリン・ウェルドン氏が書いている。「プライベートネットワークは次世代の(IoT)サービス成長の鍵でもあります。そうしたネットワークは企業による5G活用の主要例でもありますが、これまでに展開されたもののうち80%は今も4G LTEを使用しています」
https://www.sdxcentral.com/articles/news/samsung-scores-ntt-private-5g-expansion/2022/10/
Dan Meyer is Executive Editor at SDxCentral, with a focus on Telecom, 5G, radio access networks (RAN), and edge networking. Dan has been covering the telecommunications space for more than 20 years. Prior to SDxCentral, Dan was Editor-In-Chief at RCR Wireless News. You can contact Dan directly at: dmeyer@sdxcentral.com, on Twitter at: @meyer_dan, or on LinkedIn at: dmeyertime.
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