92%の企業がリスクのあるユーザーを介さず運営しており、クラウド環境のセキュリティの向上を実現している。

Sysdigは、「2025年クラウドネイティブセキュリティおよび利用状況レポート」を発表し、クラウドセキュリティおよび利用傾向に関する詳細な考察を行った。このレポートは、企業のセキュリティが全体的に向上していることを示しているが、即座に注力が必要な分野も強調している。

分析によれば、世界中の企業は、洞察と脆弱性管理、人工知能（AI）と対応を改善している。しかし、AIの採用の増加と複雑なクラウド基盤ストラクチャにより、企業は新たな課題に直面しており、機械的検証やコンテナイメージのセキュリティ上の懸念を高めている。

「私がクラウドセキュリティの利用状況の報告を始めてから8年が経ちますが、クラウドセキュリティの進化を見守るのは興味深いことです」とSysdig創業者兼CTO、Loris Degioanni（ロリス・デジオアンニ）氏は語る。

レポートの主な所見：
・AIおよび機械学習の利用が急増しており、安全な実装に重点が置かれていることが示されており、パブリックへの公開も38%減少している。
・成熟したセキュリティチームは、5秒未満に脅威を検出し、3.5分以内に対応を開始しており、典型的な攻撃ウィンドウを短縮している。
・本番環境における有効な脆弱性は6%未満に減少しており、管理戦略が64%改善されている。
・世界的にオープンソースのセキュリティツールが標準化していて、フォーチュン500社の60%以上がKubernetesやFalcoなどのツールを使っている。

レポートは、今後懸念されるポイントも指摘している：
・機械認識は人間の認識の4万対1の割合で存在し、前者は侵入のリスクが高い。
・60%のコンテナが1分未満で存在しているため、一瞬での検出と対応が重要であり、脆弱性が急速に悪用される可能性がある。
・コンテナイメージは大幅にサイズが増加しており、運用上およびセキュリティ上のリスクをもたらしている。
・サイバー犯罪者はオープンソースツールも利用しており、常に注意を払う必要がある。

「サイバーセキュリティは長い間、脅威行為者と防御者の軍拡競争でしたが、現状は進化しています」とSysdigのサイバーセキュリティ戦略家、Crystal Morin（クリスタル・モリン）氏は述べた。

Sysdig report reveals that machine identities outnumber humans, presenting a major challenge to enterprise security.