Aruba、業界初のWi-Fi 6Eアクセスポイントと自負

ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)の子会社、Arubaは5月下旬、業界初のエンタープライズ向けWi-Fi 6Eアクセスポイントだとする製品を発表した。
同社によると、アクセスポイント「Aruba 630」シリーズは6 GHz帯で160 MHz幅のチャネルを最大7つサポートし、3.9 Gbpsの最大集約スループットを実現するとともに2.4 GHz帯、 5 GHz帯、6 GHz帯の間の干渉を最小限に抑えるトライバンド・フィルタリング機能を備えているという。
米連邦通信委員会 (FCC) は昨年、6 GHz帯の1,200 MHz幅を免許不要のWi-Fiで利用できるように開放した。Wi-Fiに割り当てられるものとしては1989年以来最大の帯域幅だ。次世代のWi-Fi技術であるWi-Fi 6に対応したルータやチップは現在登場し始めているところで、6 GHz帯で動作するデバイスや機器は「Wi-Fi 6E」と呼ばれる。
Arubaのマーケティングマネージャー、Gayle Levin氏は質問への回答として、「Aruba 630シリーズキャンパス・アクセス・ポイントは業界初のエンタープライズ・グレード Wi-Fi 6Eアクセスポイントであり、主だったエンタープライズネットワーキングプロバイダー各社で導入される予定です」と書いている。
Levin氏の説明によると、広範な帯域幅のサポート、WPA3などの高度なセキュリティプロトコル、トライバンド・フィルタイング機能は特にエンタープライズ環境で重要性が高いという。また、現在利用可能なWi-Fi 6Eルータにはビジネスアプリケーション向けのこうした要件に対応していないものがたくさんある、と氏は付け加えた。
Aruba、エンタープライズ企業の間でWiFi-6Eへの関心が高いと報告
Levin氏によると、同ソリューションはキャパシティの増加と広範なチャネルによって高解像度ビデオやMR(複合現実)などの新しいエンタープライズアプリケーションを支えるとともに、アカデミアや企業のキャンパスで求められる高密度化にも対応できるという。
「空港やスタジアム、講堂などの大規模な公共施設からの関心が最も高く、医療や高等教育の分野からも高い関心が寄せられています」と氏は言う。
チャップマン大学では主なネットワーク接続としてイーサネットからWi-Fiへの移行を進めている。同大学のネットワーク・マネージャー兼エンタープライズ・アーキテクト、Mike Ferguson氏はステートメントの中で、ArubaのWi-Fi 6Eアクセスポイントを導入することで「ネットワークデプロイメントのライフサイクルを50%伸ばせる」と見込んでいると述べている。
また、Levin氏が付け加えたところによると、Arubaはこの新しいWi-Fi 6Eアクセスポイントを「Aruba ESP(エッジ・サービス・プラットフォーム)の重要な要素だと位置づけているという。同機器はネットワークのエッジに配置されるためだ。「アクセスポインは、ネットワークで果たす役割とその位置から言って、クライアントデバイスやIoTからエッジデータを収集し、Aruba ESPにフィードバックするのに欠かせません」
同社は昨年、キャンパスやデータセンター、ブランチ、リモートワーカーをターゲットにした同プラットフォームをもってエッジ市場に参入したが、このプラットフォームは同社のアクセスポイント、スイッチ、SD-WANゲートウェイでしか動かない。今回発表された新しいアクセスポイントは今夏の出荷開始を予定している。
https://www.sdxcentral.com/articles/news/aruba-claims-first-enterprise-wifi-6e-aps/2021/05/

Matt Kapko, senior editor at SDxCentral, covers 5G network operators, radio access network suppliers, telco software vendors, and the cloud. He has been writing about technology since before the dawn of the iPhone, and covering media well before it was social. Matt can be reached at mkapko@sdxcentral.com or @mattkapko.

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