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文:Dan Meyer

シスコ株が上昇=売上・見通し好調

シスコ株が上昇=売上・見通し好調

シスコでは2023年度が既に始まっており、第1四半期は昔ながらの事業部門が予測を上回る過去最高の四半期売上高を記録した。通期見通しも堅調で、シスコの株価は時間外取引で上昇している。

ネットワーキング大手であり、ソフトウェア部門も成長している同社は2023年第1四半期、136億ドル(約1兆9,190億円)の製品・サービス売上高を報告した。前年同期比では6%増、前四半期比では4%増となっている。

製品売上高は前年同期比8%増の急成長、サービス売上高は横ばいだった。これをけん引したのは、セキュア・アジャイルネットワーク部門(コアネットワーク装置、スイッチ、法人向けルータ、無線機、コンピュート製品等)、エンドツーエンドセキュリティ部門(セキュリティ製品等)、アプリケーションエクスペリエンス最適化部門(ThousandEyes事業、Intersight事業等)だ。

Internet for the Future(未来のインターネット)部門(Routed Optical Networking事業、パブリック5G事業、チップ事業、光事業等)とコラボレーション部門は前年同期比で減収となった。

経費は前年同期比4%増と小幅な増加にとどまり、営業利益は3%増となっている。とはいえ「その他の収益」と「受取利息」の減少が大きく、四半期純利益は10%減の27億ドル(約3,810億円)となった。

 

堅調な見通しを受けて株価が上昇

マクロ経済の懸念はあるものの、経営陣による通期売上高予測は4.5%から6.5%の増加となっている。2022年度に記録した4%増を上回る数字だ。

スコット・ヘレンCFOは堅調な見通しの理由として、各種ソフトウェアサブスクリプションサービスのARR(Annual Recurring Revenue:年間経常収支)が伸びていること、受注残(と残存履行義務)が多いこと、サプライチェーンの状況が緩和しつつあることを挙げた。

シスコの経営陣はこれまで、サプライチェーンに懸念があるため予測がしにくくなっているとして業績見通しについてはあいまいな物言いをしていた。一部の部品については不安定なブローカー市場を利用して調達、コスト増の要因となってきた。

今回シスコで四半期売上高が好調に伸び、堅調な見通しが示されたことで、シスコの株価は時間外取引の早い段階で3%以上上昇している。

https://www.sdxcentral.com/articles/news/cisco-stock-pops-on-strong-revenues-forecast/2022/11/

Dan Meyer
Dan Meyer Executive Editor

Dan Meyer is Executive Editor at SDxCentral, with a focus on telecom, 5G, radio access networks (RAN), and edge networking. Dan has been covering the telecommunications space for more than 20 years. Prior to SDxCentral, Dan was Editor-In-Chief at RCR Wireless News. You can contact Dan directly at: dmeyer@sdxcentral.com, on Twitter at: @meyer_dan, or on LinkedIn at: dmeyertime.

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