セキュリティ
文:Emma Chervek

コンテナセキュリティ市場が成長へ

コンテナセキュリティ市場が成長へ

コンテナセキュリティ市場は2025年までに26億3,000万ドル(約3,380億円)規模に成長すると予測されているが、これに到達するためには経済の逆風に備え、次世代のライバル候補に対抗できるようにする必要があるという。独調査会社KuppingerColeが報告した。

同社では、同市場のCAGR(年平均成長率)を25.7%と予測している。けん引役となるのは最近見られるインフラ移行の動きで、これによってコンテナのセキュリティ確保が難しくなり、新たなセキュリティリスクが生まれているという。

同分野で最大のセキュリティ課題が「従来型のアーキテクチャが直面するのと同種のさまざまなセキュリティ問題にさらされている」コンテナの保護だ。CTO兼リードアナリストのアレクセイ・バラガンスキ(Alexei Balaganski)氏が米SDxCentralの取材で語った。

コンテナには「はかない性質」と拡張性があるため、従来のインフラセキュリティ戦略では上手くいかないとも述べている。3年前のアーキテクチャに対しては有効だったセキュリティも「コンテナとKubernetesプラットフォームを効率的に保護するには不向き」だという。

法人ユーザーは専門的かつ統合的なコンテナ セキュリティ ツールの必要性をますます強く認識するようになってきており、企業が同分野への支出を増やすという同社予測の根拠となっている。

経済が不透明ななかでは「コンテナに目を向ける企業が増えることはあっても減ることはない」というのが氏の予測だ。コンテナ技術が「オンプレミスでもクラウドでも、ほとんどあらゆる種類のワークロードに適したシンプルさ、柔軟性、効率性を理想的なバランスで提供できる」ことを理由に挙げた。

一方、コンテナプラットフォームが市場で優勢となるのを妨げ得る要因としては、「効率性やROI(投資利益率)が向上した次世代技術」が今後登場する可能性について触れている。

 

コンテナ セキュリティ プラットフォームのレシピ

理想的なコンテナ セキュリティ ツールは全体の生産性に影響を与えることなくさまざまなリスクに対処できなくてはならない、と氏は言う。

コンテナ セキュリティ プラットフォームの主な特徴としては、導入が迅速であること、カバー範囲が広いこと、集中管理機能、監視機能、修復機能、ワークロードの種類の追加に対応した統合サポートが挙げられる。とはいえ「最も良い点」は使いやすいUIにインテリジェントな自動化機能と意思決定支援機能が組み込まれていることだろう、と語った。

Container Security Market Races Toward Growth

Emma Chervek
Emma Chervek Reporter

Emma Chervek is a reporter at SDxCentral covering data center technologies and business cases, environmental sustainability, and cloud-native ecosystems. Emma lives in Denver with her dog Koby, and they go on the best walks in the world together. Emma can be reached at echervek@sdxcentral.com or @emmachervek on Twitter.

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Emma Chervek is a reporter at SDxCentral covering data center technologies and business cases, environmental sustainability, and cloud-native ecosystems. Emma lives in Denver with her dog Koby, and they go on the best walks in the world together. Emma can be reached at echervek@sdxcentral.com or @emmachervek on Twitter.

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