セキュリティ
文:Tobias Mann

KDDI、Cato社のSASE製品を選択=セキュアなリモートアクセスの提供へ

KDDI、Cato社のSASE製品を選択=セキュアなリモートアクセスの提供へ

ネットワークベンダー・セキュリティベンダーのCato Networks社は14日、日本のサービスプロバイダであるKDDI社との提携を発表した。北米、欧州、アジア太平洋地域の顧客にSASE(Secure Access Service Edge)プラットフォームを提供する。今回発表された提携は、Cato社にとって初の通信サービスプロバイダとの提携となる。

KDDIの執行役員かつソリューション事業本部でプロダクトマネジメントの責任者を務める丸田徹氏は、「お客様は社員の在宅勤務を可能にするソリューションを求めていますが、そうしたソリューションのセキュリティに大きな懸念を持たれてもいます」とコメントしている。

Cato社は、2019年に英調査会社Gartner ResearchがSASEという言葉を作った後、いち早くこれを取り入れたソフトウェアベンダーのうちの1社だ。その後、世界的なパンデミックとそれに伴うリモートワークへの大移動の影響もあり、この市場は爆発的に拡大している。

SASEプラットフォームは、Cato社のものもそうだが、SD-WAN、ネットワーク、セキュリティに関する幅広い機能を緊密に統合されたクラウドネイティブなパッケージとしてまとめて提供するものだ。こうしたサービスの多くは各地のPOP(Point of Presence)に分散されている。

 

Cato社のSASEセキュリティ

セキュリティの観点から見ると、CatoのSASE製品には、次世代ファイアウォール、セキュアWebゲートウェイ、脅威防御、マネージド型脅威検知・対応サービスなどがある。

パンデミックを受けて、SASEの人気の多くはリモートアクセスに関わる部分に集中している。Cato社のプラットフォームは、これに関連する課題に対応するため、SDP(ソフトウェア定義の境界)とゼロトラストネットワークアクセスの機能を備えている。

さらに、Cato社のプラットフォームは、Microsoft AzureやAmazon Web Servicesなどのクラウドデータセンターに対応した専用のCloud on-Ramp機能を備えており、追加の設定や専用のハードウェアは必要ないという。これにより、Cato社のバックボーンを経由してアプリケーションデータセンターやコロケーションのすぐ手前までトラフィックをルーティングし、SaaS(Software as a Service)アプリケーションへの最適なアクセスを提供することができる。

「Cato Cloudの魅力は、接続だけではなく、法人のお客様が求めるセキュリティ機能を提供していることです」と丸田氏はコメントしている。

※訳注:文中の丸田氏によるコメント内容は英語からの翻訳です。

https://www.sdxcentral.com/articles/news/kddi-taps-cato-sase-for-secure-remote-access/2021/04/

Tobias Mann
Tobias Mann Editor

Tobias Mann is an editor at SDxCentral covering the SD-WAN, SASE, and semiconductor industries. He can be reached at tmann@sdxcentral.com

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Tobias Mann is an editor at SDxCentral covering the SD-WAN, SASE, and semiconductor industries. He can be reached at tmann@sdxcentral.com

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