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文:Tobias Mann

ノキア、サービス事業者向けルーティングチップをアップデート

ノキア、サービス事業者向けルーティングチップをアップデート

ノキアが第5世代のルーティングチップを発表した。プログラム可能かつ、800 Gb/sのプラガブルオプティクスをサポートするルーティングチップは世界初だという。

「サービス事業者のIPネットワーク向けに開発された、業界最先端のネットワーク処理チップです」。ノキアでIP・光ネットワークマーケティング担当VPを務めるHeidi Adams氏が電話インタビューで語った。

「FP5」という名前のこの新しいチップは前世代に比べて消費電力が75%少なく、高度なラインレートの暗号化をサポートしているため、5Gバックホールや産業用IoTネットワークなどの新しいユースケースに最適だという。

FP5は1枚で4.8 Tb/sのスループットを実現でき、サービス事業者向けのものとしては初めて100 Gb/sのシリアライザ・デシリアライザを採用したチップの1つとなっている。これによって800 Gb/sのプラガブルオプティクスをサポートすることが可能になった、とAdams氏は説明している。とはいえ、来年800 Gb/sのオプティクスが発売されるまでの間にも活用できるよう、FP5は400ZR規格対応のコヒーレントオプティクスなどの100 Gb/s・400 Gb/sのプラガブルとの後方互換性も備えているという。

FP5は暗号化機能「ANYsec」も備えており、レイテンシを犠牲にすることなく複数のトラフィックフローにわたって最大1.6 Tb/sのラインレートで暗号化したトラフィックを処理できるという。

 

ノキア、サービス事業者の要求に対応

FP5は来年前半に発売となり、さまざまな標準的なラインカードフォームファクタと6種類の新しいラックマウント型アプライアンスで提供される。また、FP5はプログラム可能であるため、こうしたデバイスはローエンドは2.5 Tb/sからハイエンドは14.4 Tb/sまでのスループットをサポートする予定だ。14.4 Tb/sをサポートするのはマルチプロセッサ搭載ラインカードなどだ。

Adams氏によると、FP5を搭載したラインカードは前世代のシャーシとの後方互換性もあるという。

「電源や冷却装置を交換したり、ファブリックカードを追加したりする必要はありません。そのままで準備OKです」と氏は言う。「完全な後方互換性を備えており、旧世代のカードと最新世代のカードを組み合わせて使用することが可能です。このため、アップグレードは非常に簡単です」

これによってこのチップはデータセンター環境と比べてはるかに要求の厳しいサービス事業者のユースケースに最適なものになっている、とAdams氏は言う。「データセンターやクラウド向けに構築を行う場合には、速度と低消費電力がすべてになります。しかしサービス事業者であれば、サービスを提供するためにはそれ以上のものが必要です」

データセンターのネットワークとサービス事業者のネットワークの最大の違いの1つは、後者ではアグリゲーション機能とオーバーサブスクリプション機能が必要になることだ。

「ネットワークに接続しているすべての家庭や企業で常に同時に電源が入っているわけではありません。そのため、サービス事業者のネットワークではオーバーサブスクリプションが非常に一般的になっています」と氏は説明する。

ノキアはこの点を生かし、生の容量は最大でも14.4 Tb/sと通常必要になる容量の約半分でありながらも、1枚のラインカードや1台のラックマウント型機器に最大36個の800 Gb/sのインターフェースを詰め込むことができている。

https://www.sdxcentral.com/articles/news/nokia-refreshes-service-provider-routing-silicon/2021/09/

Tobias Mann
Tobias Mann Editor

Tobias Mann is an editor at SDxCentral covering the SD-WAN, SASE, and semiconductor industries. He can be reached at tmann@sdxcentral.com

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Tobias Mann is an editor at SDxCentral covering the SD-WAN, SASE, and semiconductor industries. He can be reached at tmann@sdxcentral.com

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