パロアルトネットワークスCEO談:効果的なSASEは「例外のないゼロトラスト」から
パロアルトネットワークス会長兼CEO ニケシュ・アローラ氏
パロアルトネットワークスによると、ハイブリッドクラウドの時代、柔軟な勤務形態の時代には、ゼロトラストセキュリティがビジネス上の必須事項になるという。また、効果的なSASE展開は次世代のZTNA(ゼロトラストネットワークアクセス)によって始めるべきだとした。同社開催のイベント「SASE Converge 2022」で経営陣が語った。
同社の解釈では、ゼロトラストセキュリティとは「例外なくゼロトラストである」ことだという。「(あらゆる環境における)あらゆる事例に適用できるような、常に変わらぬセキュリティを提供するスタックを持っていなくてはなりません」。会長兼CEOのニケシュ・アローラ(Nikesh Arora)氏が話している。
CBO(最高業務責任者)のアミット・シン(Amit Singh)氏は、企業のゼロトラストセキュリティにはネットワーキングやユーザー、アプリケーションに加えて自動化を備えたクラウドセキュリティも含めるべきだと指摘した。
ZTNAサービスで例外ゼロを実現するためには、一切の妥協のない高いパフォーマンスをユーザーに提供することが必要となる。また、各ハイパースケーラー間をまたぐ構築によってレジリエンスを確保し、すべてのトラフィックに対してあらゆるセキュリティシナリオを常時カバー、1つの統合管理コンソールから全機能を利用できるプラットフォームの形式を取り、あらゆるアプリケーションをカバーできるようにすべきだとした。パロアルトネットワークスの次世代ZTNA――同社はZTNA 2.0と呼んでいる――が「すべてに当てはまる」とシン氏は主張している。
SASE市場が離陸
SASEとはネットワークとセキュリティの融合であり、市場は爆発的に拡大しているとアローラ氏は指摘する。
「SASEはあらゆる大規模企業にとって第一のプロジェクトとなっています。クラウドとハイブリッドワークへの移行は今後も定着し、引き返すことはないためです」。シン氏も同意している。「ネットワークスタgックとセキュリティスタックについて見直すきっかけとなっています」
ネットワークとセキュリティの融合においては「SASEが非常に有効です」とアローラ氏。「ユーザー企業様に代わって当社がトラフィックを運ぶことになるため」だとした。「当社ではこれを愛着を込めてZTNA 2.0と呼んでいます。これにより、ネットワーキングとセキュリティが一体となったゼロトラストで例外ゼロのセキュリティを提供するという、素晴らしい仕事が可能になります」
同社は現在、プラットフォーム製品「Prisma Access」「Prisma SASE」でZTNA 2.0を提供している。
次のステップについて、シン氏は次のように述べている。「当社の現在のビジョンは自己修復ネットワークです。妥協のないセキュリティをサービスとして提供することを目指しています。(また、)機械学習を活用して最高のものを作っていきたいと考えています。パブリッククラウドインフラを利用してサイバーセキュリティ保護を大規模に展開し、優れて巧妙な洗練された攻撃をブロック可能にすること、それが当社の目指すところです」
Nancy Chenyizhi Liu is an Editor at SDxCentral covering security and cloud-native technologies. She is a bilingual communications professional and journalist with a Bachelor of Engineering in Optical Information Science and Technology, and a Master of Science in Applied Communication. She has nearly 10 years of experience reporting, researching, organizing, and editing for print and online media companies. Nancy can be reached at nliu@sdxcentral.com.
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