5G
文:Matt Kapko

韓国Samsung社の仮想化5G RANキット、米Verizon社が最初に導入

韓国Samsung社の仮想化5G RANキット、米Verizon社が最初に導入

Samsung社は先月21日、完全仮想化5G RAN機器の製品ポートフォリオをリリースするという約束を実行し、新しい機器をネットワークに商用展開する最初の通信事業者は米Verizon社だと述べた。

Samsung Electronics America社でネットワーク戦略担当VPを務めるAlok Shah氏は、SDxCentralの電話インタビューで、「私たちは、当社が5G vRANを商用運用に持ち込んだ最初の大手RANサプライヤであると確信しています」と語った。

Verizon社は最近、Samsung社と2025年までのRAN機器提供を約した66億4000万ドルの契約を結んだ。昨年夏にSamsung製機器の検証を始め、2020年終盤にライブ5Gネットワークの一部でそうした機器を稼働させている。

Samsung社の5G向けvRANキットには、仮想CU(vCU)、仮想DU(vDU)、通信事業者が専用のベースバンドハードウェアからx86ベースの汎用サーバに移行するのに使用できるソフトウェアが含まれている。

 

vRAN 2.0

2019年に韓国と米国で展開されたSamsung社の最初の5G機器にはvCUが含まれていたが、DUはまだハードウェアベースだった。現在は両方の機器が仮想化されており、Samsung社は自社の5G RAN機器の最新の進化を「vRAN 2.0」と表現している。

「vRAN 1.0ではCUを仮想化し、vRAN 2.0ではDUを仮想化しました。これでベースバンド機能全体が仮想化されたことになります」とShah氏は言う。

この進展の直接の延長線上で、Samsung社はVerizon社が「完全仮想化RANで5Gを実現するアーキテクチャにおいて、たちまちトップに立った」と考えているという。

RAN分野では、Samsung社よりはるかに大きな競合他社も仮想化を追求している。Ericsson社は今年第4四半期に完全仮想化RAN機器のポートフォリオを発表する予定だとしており、Nokia社も今年中に商用vRAN製品をリリースするとみられる。

総合すると、これらの取り組みによってSamsung社、Ericsson社、Nokia社は自社の機器・ソフトウェアのオープンRAN準拠達成に近づいているが、注意事項もある。

「オペレータ各社は、自社のネットワークにおいてますます多くのコンポーネントが(オープンRANに)準拠するように計らうことに非常に関心を持っています」とShah氏は言う。しかし、同一デプロイメントの中で複数のベンダーによるハードウェア・ソフトウェアを「ミックスし、調和させるということに関しては、ほとんどの場合、まだそこまで行っていません」と補足している。

「それは次の段階であり、私たちは業界としてそこに到達するでしょう」とShah氏は言う。「当社はオープンRANを強く支持しています。当社のポートフォリオではますますオープンRAN製品を増やしていきますし、業界は明らかにその方向に向かっていると考えています」

 

Verizon社とのRAN契約が持つロングテール効果

この間に起こったこととして、Verizon社が主要ベンダーの一角からNokia社を除き、Samsung社に大口のRAN契約を与えたことがあるが、この決定にはSamsung社がvRANに取り組んでいることが確実に織り込まれていただろう。しかしShah氏は、Samsung社とVerizon社はネットワークインフラに関して2008年から協力してきたと指摘し、取引が締結されたもっと明白な要因として、Samsung社にはVerizon社の目的に沿った技術の蓄積があることを挙げている。

2020年6月末に遡及して開始されたこの5年間の取引は、Samsung社にとってこれまでで最大のRAN契約である可能性がある。しかしShah氏はそうと肯定することはせず、「当社の事業にとって非常に重要な」取引だと表現した。

また、Samsung社は韓国の3大通信事業者の主要なRANサプライヤでもあり、インドのJio社の大規模ネットワークはSamsung社のRAN機器・コア機器のみで稼働しているとした。「拠点数でもトラフィック量でも、Verizon社とAT&T社、T-Mobile社を合わせたよりも大きなネットワークです」

とはいえShah氏によると、Verizon社は「ネットワークで広くリスペクトを受けている、世界でも数少ない通信事業者の1社」であり、Samsung社は同社との取引後における米国市場での展望に興奮しているという。Samsung社はまた、プライベートネットワーク、屋内展開、地方のブロードバンド、共有周波数帯で動作するサービスについても機会を追求している。

「米国にはきわめて多くのさまざまな機会があります。そしてVerizon社との提携は、米国や世界での当社の信頼を確実に高めてくれています」と氏は言う。

Verizon First to Install Samsung’s Virtualized 5G RAN Kit

Matt Kapko
Matt Kapko Senior Editor

Matt Kapko, senior editor at SDxCentral, covers 5G network operators, radio access network suppliers, telco software vendors, and the cloud. He has been writing about technology since before the dawn of the iPhone, and covering media well before it was social. Matt can be reached at mkapko@sdxcentral.com or @mattkapko.

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