Cisco社、MWCバルセロナへの参加を取り止め
Cisco社はCOVID-19のパンデミックが続いていることから今年のMWCバルセロナへの直接参加を取り止めた。最大手のベンダーがまた1社、出展を見送った形だ。
Cisco社の広報担当者がSDxCentralへ送ったメールには、「依然としてCOVID-19パンデミックへの懸念が続いているため、バルセロナで開催されるMobile World Congress(MWC)への直接参加を取り止めたことを決定しました」とある。「このイベントに予定通り直接参加できないことは非常に残念ですが、現状を鑑みて正しい判断だと考えています」
すでに今年のイベントへの直接参加を控えると発表した大手ベンダー数社に続いた形だ。その中にはEricsson社、Nokia社、Facebook社、Sonyなどがある。
主催者のGSMAは今週、Ericsson社の借りていたスペース全体をある新興のクラウドコンサルタント企業が引き継ぐことになったと発表した。
イベントは6月28日からスペインのバルセロナで数日にわたって開催される予定だ。
Cisco社、バルセロナの防壁に入ることを忌避
Cisco社の決定の直前、GSMAはイベントに向けた「安全衛生」計画の概要を説明するコメントを発表している。「幾重にも対策する」同計画では、参加者は「カタルーニャへの飛行機に乗る前に」COVID-19の検査を受け陰性であること、飛行機や車で到着後は現地の検査場に直行すること、入場前に迅速抗体検査で陰性であること、72時間ごとに検査を受けることを求められる。
GSMAによると、会場自体については移動時の混雑を緩和してソーシャルディスタンスを確保するために入口の数を2倍に増やし、会場内では一方通行を徹底する。また、会場参加者を通常の約半分の50,000人程度に制限する予定だという。
また、最悪の事態に備え、同イベントにはバーチャルな要素を盛り込むことも発表した。先日終了したMWC上海で実施された内容と同様のものになると思われる。GSMAによると、オンラインとリアルのハイブリッドで開催されたMWC上海には約25,000人の会場参加者が集まり、オンラインコンテンツを閲覧した人数は175,000人に上ったという。
GSMAは同イベントに対する広範な懸念を払拭しようと試みている。CEOのJohn Hoffman氏はグループで所有するメディア「Mobile World Live」に対し、バルセロナ全体を覆う「防壁」を作りたいと考えていると話している。
「世界中の人々がワクチンを接種すれば素晴らしいだろうと思いますが、2021年にそれを当てにすることはできません。代わりに、会場のFira Gran Viaだけでなくバルセロナ全体を防壁で覆うため、前もっての検査に頼ろうとしているのです」
バルセロナの面積は約100平方kmで、160万人以上の人々が暮らしている。
GSMAの広報担当者はSDxCentralからの質問に答え、「MWCは世界のモバイルエコシステムが一堂に会し、より良い未来のために最新のテクノロジーを紹介するイベントです。(パンデミックに関する)状況は今後も改善されていくと信じていますが、呑気に考えてはいません。誰もがMWC21に行けるわけではありません」と書いている。同イベントをオンラインとリアルのハイブリッドで開催するのはそのためだ。
GSMAはまだ同イベントへの参加登録を開始しておらず、イベントページではイベントへの「関心があることを登録」することしかできない。このことは多くを物語っていると言える。
※この記事はMatt Kapkoの協力によるものです。
https://www.sdxcentral.com/articles/news/cisco-axes-mwc-barcelona-attendance/2021/03/
Dan Meyer is Executive Editor at SDxCentral, with a focus on Telecom, 5G, radio access networks (RAN), and edge networking. Dan has been covering the telecommunications space for more than 20 years. Prior to SDxCentral, Dan was Editor-In-Chief at RCR Wireless News. You can contact Dan directly at: dmeyer@sdxcentral.com, on Twitter at: @meyer_dan, or on LinkedIn at: dmeyertime.
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