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文:Emma Chervek

通信業界の温室効果ガス削減量、50%拡大=GSMA年次報告

通信業界の温室効果ガス削減量、50%拡大=GSMA年次報告

移動体通信関連の業界団体GSMAが温暖化ガス排出量に関する年次報告書「2022 Mobile Net Zero Report」を発表した。昨年はパンデミックによるさまざまな課題があったにも関わらず、通信事業者による温室効果ガス排出量の削減幅は50%拡大したという。

同報告書によると、通信業界の事業者のうち62%(売上高ベース)が今後10年間での排出量削減に取り組むと表明しているという。これは49社に相当し、2020年から18社の増加だ。さらに、全体の半分(売上高ベース)が遅くとも2050年までに排出量ネットゼロを達成すると約束している。

 報告書では排出量の実績値についても取り上げている。2021年、移動体通信事業者による炭素排出量は平均で約2%増加したものの、GSMAはこれを「成功」としている。5Gネットワークの世界的な拡大や「トラフィック量の2桁増」を考慮してのことだ。顧客需要が大幅拡大する中でもキャリア各社がエネルギー効率の高いネットワーク機器や再生可能エネルギー源に投資してきた結果、2%という低い数字に抑えられたのだという。

 

需要増のなか、トラフィック量と排出量を無関係に

GSMAは、最終的に通信業界による排出量をネットゼロ(実質ゼロ)にするためにはさらなる取り組みが必要であると認めつつも、トラフィック量とエネルギー使用量および関連する炭素排出量との関連性を断つ取り組みでは大きな進展があったと指摘している。

2021年、データトラフィック量は31%、電力消費量は5%増加した一方で、これに伴う排出量の増加は2%の増加にとどまった。

この成果は、機械学習、AI、仮想化によってエネルギー効率を高め、ネットワークのあらゆる部分とリソースを最適化することで達成したものだという。2021年の全電力使用量の18%は風力や太陽光といった再生可能エネルギーによるもので、前年から14%増となっている。

この点について、GSMAは各国政府に対し、持続可能なエネルギー市場の枠組みを構築するよう求めている。企業が化石燃料エネルギーと比較して競争力のある価格でクリーンエネルギーを利用できるようにするためだ。

「モバイルサービス需要が2桁成長する中でさえ、業界は足並みを揃えて1.5℃目標と脱炭素化への道を歩み続けてきました。当団体はこのことを誇りに思っています。私たちの目指すネットゼロを達成するためにはやるべきことがまだまだありますが、世界の産業界や個人が自らのカーボンフットプリントを削減していく上で、モバイルが重要な役割を果たしていくことは間違いないでしょう」。GSMAのマッツ・グランリッド(Mats Granryd)事務局長はステートメントで述べている。

https://www.sdxcentral.com/articles/news/gsma-reports-50-jump-in-operator-ghg-cuts/2022/05/

Emma Chervek
Emma Chervek Reporter

Emma Chervek is a reporter at SDxCentral covering environmental sustainability and cloud-native ecosystems. Emma lives in Denver with her dog Koby, and they go on the best walks in the world together. Emma can be reached at echervek@sdxcentral.com or @emmachervek on Twitter.

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Emma Chervek is a reporter at SDxCentral covering environmental sustainability and cloud-native ecosystems. Emma lives in Denver with her dog Koby, and they go on the best walks in the world together. Emma can be reached at echervek@sdxcentral.com or @emmachervek on Twitter.

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