5G
文:Tobias Mann

ジュニパーネットワークス、クレイドルポイントと提携=5GワイヤレスWAN推進

ジュニパーネットワークス、クレイドルポイントと提携=5GワイヤレスWAN推進

ジュニパーネットワークスとエリクソン傘下のクレイドルポイントが18日、提携を発表した。ジュニパーネットワークスのSD-WANソリューションを利用している顧客は、クレイドルポイントが提供する5GワイヤレスWAN機能を自社の環境に追加できるようになる。

今回の提携により、ジュニパーネットワークスは自社のSSR(セッションスマートルーティング)SD-WANAIサービス「Mist」をクレイドルポイントの5Gルータ、アダプタ、NetCloudプラットフォームと合わせて提供する。

クレイドルポイントはワイヤレスWANの分野では初期から名の知れた存在で、1年余り前に最初のセルラー機器を発売した企業だ。2020年後半、通信機器大手のエリクソンに11億ドルで買収された。

以来、主に小売、リモートブランチ、建設業界での利用を想定した5G対応のSD-WANアプライアンスを次々と発表してきた。現在は、5Gネットワークの拡大に伴い、ワイヤレスWANがブロードバンドやMPLSといった従来のネットワークインフラに代わる実用的な選択肢になったと主張している。

今回の統合では、クレイドルポイントのアプライアンスとNetCloudプラットフォームをネットワークの可視性・管理の向上をうたうMistWAN/Wired/Wireless AssuranceサービスにオープンAPIを活用して紐づける。また、ジュニパーネットワークスの仮想ネットワークアシスタント「Marvis」のアップデートも発表されている。5Gの導入に関連する各種の課題に対し、さらなる知見、推奨事項、改善策を提供するものとなっている。

同時期にジュニパーネットワークスはSD-WANベンダーの米128 Technologyが持っていたSSR SD-WANスタックをMistポートフォリオに統合完了している。2020年後半に45000万ドルで同社を買収している。

 

ワイヤレスWAN、メインストリームとしての訴求力を得る

ジュニパーネットワークス以前にも、ワイヤレスWANの時流に乗ってきたベンダーはある。昨年はフォーティネットや米Versa Networks、シスコなどの主要SD-WANベンダーからワイヤレスWANアプライアンスがいくつかリリースされた。

シスコは2021年前半、クレイドルポイントを数カ月リードしていち早く自社のセルラーゲートウェイに5G接続を盛り込んだ。このゲートウェイはCatalystルータやエッジアプライアンスとの高スループット、低遅延通信用にサブ65G無線機を備えていることが特徴だ。

Versa社は昨夏の終わり頃、シスコに続いてSD-WANアプライアンス「CSG 700」「CSG 1000」を発表した。5Gモデム・4G LTEモデムが統合されており、サブ6帯でピークダウンロード速度5 Gbpsを実現している。

フォーティネットは12月にデュアルモデムSD-WANアプライアンスを発表、ワイヤレスWAN機能をさらに充実させた。ただし、以前の「FortiExtender 511F-5」とは異なり、5G接続機能の代わりにLTEモデム2つが搭載されている。

https://www.sdxcentral.com/articles/news/juniper-taps-cradlepoint-for-5g-wireless-wan-push/2022/01/

Tobias Mann
Tobias Mann Editor

Tobias Mann is an editor at SDxCentral covering the SD-WAN, SASE, and semiconductor industries. He can be reached at tmann@sdxcentral.com

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Tobias Mann is an editor at SDxCentral covering the SD-WAN, SASE, and semiconductor industries. He can be reached at tmann@sdxcentral.com

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