IoT
文:StringerAI

ポルトガルのKLOGグループと米オーブコムが協力=欧州で貨物の可視性を向上

ポルトガルのKLOGグループと米オーブコムが協力=欧州で貨物の可視性を向上

産業用IoTソリューションを提供する米オーブコム(ORBCOMM)が6月24日、ポルトガルの運送会社KLOGトランスポートソリューションズとの契約を獲得したと発表した。衛星IoT技術を活用し、欧州における貨物の可視性向上を目指す。

同社によれば、これまでにKLOGトランスポートソリューションズの親会社に当たるKLOGロジスティクスが同ソリューションを選択し、セルラー通信の電波が届きにくい貨物線の物流業務を改善した経緯があるという。今回の目的も、アパレルをはじめとするさまざまな業種の顧客に確実に配送を行うため、運送中に通過する可視化できていない地域をカバーすることにある。

KLOGロジスティクスでは欧州の主要路線でオーブコム製ソリューションを試験的に導入したところ、輸送中の貨物をほぼ完全に可視化することができた。今回のKLOGトランスポートソリューションズとの契約も、これが決め手となって結ばれている。同社のゼネラルディレクター、Marta Cardoso(マルタ・カルドーゾ)氏が次のように述べている。「当グループでは、顧客の貨物を輸送する際、セルラー通信の電波が届かず可視化ができない路線を通るという経験をしていました。これを克服できるソリューションを探していたのです」

オーブコムはグローバルなサプライチェーンの安全性と持続可能性を向上させるというミッションを掲げている。衛星IoT担当プレジデントのDavid Roscoe(デヴィッド・ロスコ―)氏は、今回の契約もこの目的に沿うものであり、両社の協力によって衛星接続を活用した物流全体の可視化、改善を可能にしていく取り組みだと述べている。

実装するソリューションについては、オーブコムが提供する衛星IoTサービス「OGx」と、対応デバイスの「SC 1000」を組み合わせたものとなる。同デバイスの注目すべき点はコスト効率の高さと太陽光発電で、設置および運用に関する従来の課題を解決できるものとなっている。

KLOG partners with ORBCOMM for enhanced cargo visibility in Europe

StringerAI
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StringerAIは、DecisionInsightsリサーチエンジン上に構築された、AIを活用した独自プラットフォームです。専用プラットフォームと独自のアルゴリズムが、企業の購買担当者が積極的に調査している内容を理解し、IT製品関連企業の発表内容や専門家の洞察を配信します。最新かつ信頼性と関連性の高い意思決定に役立つ様々な視点を、購買担当者に提供します。

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