ネットワーク
文:Emma Chervek

通信業界がクラウドネイティブに移行=持続可能性と市場優位性

通信業界がクラウドネイティブに移行=持続可能性と市場優位性

通信事業者ネットワークは今後3年から5年で半分近く(容量ベース)が完全にクラウドネイティブなものになるという。通信業界では毎年2億ドル(約270億円)がクラウド移行に費やされる見込みだ。キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートの最新調査では、クラウド移行に早期に着手した通信事業者が経済面と環境持続性の両面で最も大きな価値を実現することになりそうだと述べている。

同調査では、通信事業者による向こう5年間のクラウド関連投資の対象として優先順位が高いのは主に技術インフラで、業界全体としてクラウド関連予算の1/3を占めることが分かった。また、AIや機械学習を利用したネットワーク自動化の研究開発投資も重視されている。展開環境としては調査対象となった事業者の大半がプライベートクラウドが望ましいと回答した。

「クラウドへの移行は根本的な変化です。ネットワークの発展はこれまで主に物理デバイス、物理インフラによるものでした」「通信業界のマインドセットは大きく変わることになります」。キャップジェミニの通信部門グローバル責任者、Jacques Assaraf(ジャック・アサラフ)氏が述べている。とはいえ、通信クラウドプラットフォームを早期に採用した事業者はクラウド移行への投資額の47%を回収することが可能だ。

同調査によると、通信事業者各社はネットワークの総所有コストを13%(年間2億6,000万ドル~3億8,000万ドル)(約350億円~約510億円)合理化できると見込んでいる。早期に動いた事業者であれば、さらに年間1億1,000万ドル~2億1,000万ドル(約150億円~約280億円)の利益が見込めるという。

 

通信業界のクラウド移行はサステナブル

クラウドネイティブへの移行は金銭面でメリットがあることに加え、炭素排出量も5%削減できると考えられている。通信事業者が今後3年から5年で削減しようとしているネットワーク関連炭素排出量の3分の1に当たる数字だ。

「通信事業者はプライベート クラウド アーキテクチャへの選好が強く、サステナビリティの面では施設からの排出量を減らすことで直接排出量(Scope 1・2)を削減しようとしています。具体的には物理ハードウェアの削減、電力使用量の削減、オンデマンドでのネットワーク自動スケーリング、AIを使った基地局鉄塔の電力消費管理などが挙げられます」

「通信事業者はクラウドがもたらすチャンスを追求するには理想的な立ち位置にあります」とAssaraf氏。「クラウドベースのプラットフォームは金銭面にとどまらず、事業やサステナビリティの観点でもさまざまな業界に恩恵をもたらすことができるのです」と述べている。

Telco Cloud-Native Shifts Bring Sustainability, Market Advantage

Emma Chervek
Emma Chervek Reporter

Emma Chervek is a reporter at SDxCentral covering data center technologies and business cases, environmental sustainability, and cloud-native ecosystems. Emma lives in Denver with her dog Koby, and they go on the best walks in the world together. Emma can be reached at echervek@sdxcentral.com or @emmachervek on Twitter.

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Emma Chervek is a reporter at SDxCentral covering data center technologies and business cases, environmental sustainability, and cloud-native ecosystems. Emma lives in Denver with her dog Koby, and they go on the best walks in the world together. Emma can be reached at echervek@sdxcentral.com or @emmachervek on Twitter.

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