NECと子会社のNetcracker、ジュニパーネットワークス、ADVAが9月末、統合パケット光自動化プラットフォームを発表した。4社は5Gトランスポートネットワークのシンプル化に協力して取り組んでいる。

このマルチベンダーソリューションはNECとジュニパー社の約10年続く関係を基盤に実現したもので、NECの「xHaul Transformation Services」の一部として提供される。同プラットフォームは、ジュニパー社のIP WANトランスポート自動化製品、ADVA社のセキュアな光接続、Netcracker社のマルチドメインサービスオーケストレーション・自動化機能を組み合わせたものとなっている。

また、ジュニパー社の400 GbpsルータとADVAのOLS（オープンラインシステム）「FSP 3000」を組み合わせ、400G ZRのコヒーレント光プラガブルを使用したスケーラブルなIPネットワークの構築を可能にしている。

「まだ沢山のサービス事業者がパケットネットワークと光ネットワークを別々に運用しています」。ジュニパーネットワークスのモバイル製品マーケティング担当部門長、Jim Benson氏は言う。「非効率ですし、拡張性も低く、5Gに必要なものを収容することもできません」

ジュニパー社がNEC・ADVAと協力してターンキーソリューションのパケット光プラットフォームを開発した理由の1つはそれだという。また、同社の自動化プラットフォーム「Paragon」は5G xHaul技術そのものにとって重要な役割を果たすと付け加えた。

ジュニパー社がWANの自動化を含めた自動化製品ポートフォリオ「Paragon」を発表したのは今年のことだ。アンダーレイネットワークのライフサイクル管理を行うもので、同社のパケットトランスポートルータ「PTXシリーズ」やユニバーサルメトロルータ「ACXシリーズ」、ユニバーサルルーティングプラットフォーム「MXシリーズ」がここに含まれる。

Benson氏によると、これらの機器はxHaulプラットフォームのルーティング要件の大半に対応しているという。

https://www.sdxcentral.com/articles/news/nec-taps-juniper-adva-for-5g-transport-automation/2021/10/